二級ボイラー技士の過去問
平成30年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問17
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問題
二級ボイラー技士試験 平成30年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの酸洗浄について、誤っているものは次のうちどれか。
- 酸洗浄とは、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去することである。
- 酸洗浄は、薬液によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤( インヒビタ )を添加して行う。
- 薬液で洗浄する前には、中和防錆処理を行い、水洗する。
- シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させる。
- 酸洗浄作業中は、水素が発生するのでボイラー周辺を火気厳禁にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
酸洗浄とは、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラー内のスケールを溶解除去することです。
2.正解です。
ちなみに、一般には酸洗浄で塩酸が使用されます。
3.誤っています。
酸洗浄の工程は、下記になります。
前処理→水洗→酸洗浄→水洗→中和防錆処理
4.正解です。
記載の通りです。
5.正解です。
爆発する危険性があります。
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02
主に塩酸を使用し、酸による腐食防止を目的として腐食抑制剤(インヒビタ)を添加剤として使用します。
前処理(シリカ分の多い硬質スケールがあるときは、薬液で膨潤させます)
水洗(薬液を洗い流します)
酸洗浄(塩酸5%~10%、インヒビタ等をボイラー水に混合します)
水洗(薬液を洗い流します)
中和防錆処理
の順で行われます。
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03
設問は、ボイラの酸洗浄について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.酸洗浄とは、薬液に酸を用いて洗浄し、ボイラ内のスケールを溶解除去することです。
2.酸洗浄は、薬液によるボイラの腐食を防止するために、抑制剤( インヒビタ )を添加して行います。
3.残存した酸が腐食の原因となるので、酸洗浄を行った後は水洗を行い、その後に中和防錆処理をします。
4.シリカ分は酸に溶解しないため、シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理をし、スケールを膨潤させます。
5.酸洗浄作業中は、酸と金属の化学反応によって水素が発生するため。ボイラ周辺を火気厳禁にします。
以上の説明により、選択肢3が誤っていることがわかります。
正答は「3」です。
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