二級ボイラー技士の過去問
平成31年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問1
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問題
二級ボイラー技士試験 平成31年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
熱及び蒸気について、誤っているものは次のうちどれか。
- 水の温度は、沸騰を開始してから全部の水が蒸気になるまで一定である。
- 乾き飽和蒸気は、乾き度が1の飽和蒸気である。
- 飽和蒸気の比エンタルピは、飽和水の比エンタルピに蒸発熱を加えた値である。
- 飽和蒸気の比体積は、圧力が高くなるほど大きくなる。
- 過熱蒸気の温度と、同じ圧力の飽和蒸気の温度との差を過熱度という。
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この過去問の解説 (3件)
01
水は100℃までしか温度があがらないので、沸騰してても温度は一定です。
2.正解です。
記載の通り、乾き飽和蒸気は乾き度が1の飽和蒸気です。
3.正解です。
記載の通りです。
4.誤っています。
飽和蒸気の比体積は、圧力が高くなるほど小さくなります。理由は、飽和蒸気が、過熱蒸気に変わるからです。
5.正解です。
過熱蒸気の温度と同じ圧力の飽和蒸気の温度との差を過熱度といいます。
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02
正解は「4」です。
蒸気の温度および圧力に関する問題です。
1.正しいです。
大気圧において水の温度は100℃までしか上昇せず,そのまま熱を加えると蒸気に変化していきます。この時,温度上昇に費やされるエネルギーを「顕熱」と呼び,水から蒸気に変わる際(状態変化)に費やされるエネルギーを「潜熱」と呼びます。
2.正しいです。
飽和状態とは水と蒸気が混在している状態の事で,その飽和蒸気には水分を含んだ「湿り飽和蒸気」と水分を全く含まない「乾き飽和蒸気」があります。
1kg中の湿り飽和蒸気の中に0.8kgの乾き飽和蒸気と0.2kgの水分が存在する場合,この時の乾き度は0.8となります。また湿り度は 1 − 0.8 で0.2となります。よって,記述の通り,乾き飽和蒸気とは乾き度が1の飽和蒸気の事を言います。
3.正しいです。
質量「1kg」あたりのエンタルピー「kJ」を比エンタルピー「kJ/kg」といいます。飽和蒸気には飽和水の顕熱および蒸発熱(潜熱)が含まれていますので,記述は正しいです。
4.誤りです。
比体積とは,質量「1kg」が占める体積「m3」の事で,単位は「m3/kg」です。(密度「kg/m3」の逆数)。質量が同じ場合,圧力が高くなると体積が小さくなる(箱にギュウギュウにものを詰め込むイメージ)ので,記述は誤りです。
5.正しいです。
過熱度とは,同じ圧力での飽和蒸気温度と過熱蒸気温度の差の事です。過熱度が高いほどより多くの熱エネルギーを持っている事になります。
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03
そのほかの選択肢は正しいので覚えておきましょう。
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