二級ボイラー技士の過去問
平成31年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問2

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問題

二級ボイラー技士試験 平成31年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーに空気予熱器を設置した場合の利点として、正しいものは次のうちどれか。
  • ボイラーへの給水温度が上昇する。
  • 乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
  • 通風抵抗が増加する。
  • 燃焼用空気温度が上昇し、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効である。
  • 窒素酸化物の発生を抑えられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

4.が正解になります。

空気予熱器の利点は、下記になります。

・燃焼状態が良くなる。

・水分の多い低品位燃料の燃焼を助ける。

・炉内伝熱管の熱吸収量が増える。

よって、当てはまるのは4になります。

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02

正解は「4」です。

空気予熱器(Gas・Air・Heater)に関する問題です。

空気予熱器とは,排ガスの熱を利用して,炉に送り込む空気を予熱する装置です。

《利点》

・空気の昇温に必要な燃料を節約でき,効率が上がる。

・燃焼しにくい高水分燃料でも効率良く燃焼でき,過剰空気が少なくなる。

《欠点》

・煙道に設置するため,通風抵抗が増加する。

・硫黄分を多く含む燃料を使用する場合,空気に触れる面で低温腐食が発生する恐れがある。

・燃焼温度が上昇し,窒素酸化物(NOx)が発生し易くなる。

1.誤りです。

給水温度を上昇させる装置はエコノマイザ(節炭器)です。

2.誤りです。

乾き度の高い飽和蒸気を得るには,過熱器が必要です。

3.誤りです。

通風抵抗は増加しますが利点ではありません。

通風抵抗が増加すると,押込通風機または誘引通風機およびその両方の効率が低下します。

4.正しいです。

上記,利点に記載の通り正しいです。

5.誤りです。

燃焼温度が上昇しますので,NOxは増加する傾向にあります。

NOxの抑制には燃焼温度を下げる必要があります。

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03

燃焼ガスの余熱を利用して、燃焼用空気を予熱する装置を空気予熱器といいます。
利点は排ガス熱を回収し、ボイラー効率を高めることと、水分の多い低品位燃料の燃焼に有効であることです。
欠点は、通風抵抗が増加することと、窒素酸化物の発生が増加する傾向にあることです。

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