二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問2

1.正しいです。
記載の通り、燃焼室は火炉とも言われます。

2.正しいです。
燃料の種類には、気体燃料、液体燃料、固体燃料があります。

3.正しいです。
速やかに着火しなければ、逆火する恐れがあります。

4.正しいです。
記載の通りになります。

5.誤っています。
設問の内容は放射伝熱面ではなく、接触伝熱面になります。

正解は「5」です。

ボイラーの燃焼室，伝熱面および燃焼装置に関する問題です。

1．正しいです。

燃焼室とは燃料を燃焼させ，熱を発生させる場所で，火炉ともいわれています。

2．正しいです。

液体・気体・微粉炭燃焼は燃焼速度が速いため，バーナーを用いる事で効率よく空気（酸素）と触れさせ燃焼させています。

木材・石油コークスは燃焼速度が遅いため，火炉下部に設置した火格子および流動層を用いて，徐々に完全燃焼させます。

3．正しいです。

燃焼室は，供給された燃料を速やかに着火・燃焼させ，発生する可燃性ガスと空気との混合接触を良好にして，完全燃焼を行わせる部分です。

完全燃焼させるには，燃料量に応じて，適切な空気量を設定する必要があります。

4．正しいです。

加圧燃焼方式は，大気圧以上に加圧された空気を炉内に送り込み，燃焼効率を上昇させた方式です。燃焼室内が大気圧以上になりますので，燃焼ガスおよび灰等が漏洩しないように密封構造とする必要があります。

5．誤りです。（誤：放射伝熱面➡正：接触伝熱面）

高温ガスと接触し，当該高温ガスと熱交換する伝熱面は接触伝熱面と言います。

放射伝熱面とは，燃焼室内で発生した火炎と熱交換する伝熱面の事を言います。

正答は「５」です。

設問は燃焼室、伝熱面および燃焼装置についてになります。

燃焼室は火炉とも呼ばれ、供給された燃料を速やかに着火・燃焼させて、発生する可燃性ガスと空気との混合接触を良好にして完全燃焼を行わせ、熱を発生させる部分です。

火炎によって直接熱せられる伝熱面を放射伝熱面といい、火炎によって熱せられた高温ガスによって熱せられる伝熱面を接触伝熱面といいます。

燃焼装置は、燃料の種類によって異なっており、液体燃料、気体燃料及び微粉炭など流動性のある燃料にはバーナが、木材、石油コークスなどの固体燃料には一般に、火格子、流動層などが用いられます。

加圧燃焼方式の燃焼室は燃焼室内を大気圧以上に保ち、高温ガスが漏れないように気密構造としています。

以上の説明により、選択肢５は誤りであることがわかります。

正答は「５」です。