二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問10

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問題

二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。
  • シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を、順次、進めていく制御である。
  • オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
  • ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。
  • 比例動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
  • 積分動作による制御は、偏差の時間積分値に比例して操作量を増減するように動作する制御である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正解です。
シーケンス制御でボイラーの始動及び停止を自動化できます。

2.正解です。
オンオフとは、燃焼、燃焼停止のことです。覚えておきましょう。

3.正解です。
ハイ・ロー・オフとは、高燃焼、低燃焼、燃焼停止の意味になります。覚えやすいので、覚えておきましょう。

4.誤っています。
比例動作による制御は偏差の大きさに比例します。速度ではありません。

5.正解です。
記載の通りになります。

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02

正解は「4」です。

ボイラーの自動制御に関する問題です。

1.正しいです。

シーケンス制御では,あらかじめ定められた手順に従って制御を行います。

2.正しいです。

オンオフ動作は2位置動作と呼ばれ,オン=燃焼オフ=停止を行います。

この制御は燃焼の安定性がやや悪く,圧力の維持には不向きでです。

3.正しいです。

ハイ・ロー・オフ動作は3位置動作と呼ばれ,オンオフ動作に中間部を設けたものです。ハイ=高燃焼・ロー=低燃焼・オフ=停止を行います。

オンオフ制御に比べ,中間部があることから,燃焼の安定性が増します。

4.誤りです。(誤:変化する速度➡正:変化する大きさ

比例(Proportional)動作はP動作と呼ばれ,偏差の大きさに対して操作量を増減するように動作を行うものです。この動作では操作量が変化したときに,オフセット(設定値と異なった値で平衡)が必ず発生します。設定値の上限幅を比例帯といい,この帯域を大きくとることで操作の安定性が増しますがオフセットが大きくなるというデメリットがあります。オフセットを無くすには,I動作およびD動作を組み合わせる必要があります。

5.正しいです。

積分(Integral)動作はI動作と呼ばれ,制御偏差(オフセット)の積分値に比例して操作量を増減する動作を行います。

P動作と組合せることで,操作量を大きく変化させることができ,制御の訂正をより高精度で実施できます。

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03

正答は「4」です。

設問は、ボイラーの自動制御に関する問いになります。

ボイラの自動制御にはフィードバック制御とシーケンス制御の2つに大別されます。

 ・フィードバック制御
  フィードバック制御には主に、以下のような種類があります。
 ①オンオフ制御:設定値に幅を持たせてオンとオフの2位置で動作をさせる制御方法。
 ②ハイ・ロー・オフ制御:設定値をハイ、ロー、オフの3位置で動作させる制御方法。
 ③比例動作(P動作)に対する制御:変化量の大きさに対して、操作量を増減して動作させる制御方法。
 ④積分動作(I動作)に対する制御:変化量に比例した速度に対して、操作量を増減して動作させる方法。
 比例動作と組み合わせてPI動作として用いる。
 ⑤微分動作(D動作)に対する制御:変化する速度に対して、操作量を増減して動作させる制御方法。
 PI動作と組み合わせてPID制御として用いる。

以上の説明により、選択肢4は誤っていることがわかります。

正答は「4」です。

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