二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問9
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問題
二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの圧力制御機器について、誤っているものは次のうちどれか。
- 比例式蒸気圧力調節器は、一般に、コントロールモータとの組合せにより、比例動作によって蒸気圧力の調節を行う。
- 比例式蒸気圧力調節器では、比例帯の設定を行う。
- オンオフ式蒸気圧力調節器(電気式)は、水を入れたサイホン管を用いてボイラーに取り付ける。
- 蒸気圧力制限器は、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合などに、直ちに燃料の供給を遮断するものである。
- 蒸気圧力制限器には、一般に比例式圧力調節器が用いられている。
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この過去問の解説 (3件)
01
記載の通り、比例式蒸気圧力調節器はコントロールモータとの組合せにより蒸気圧力の調節を行います。
2.正解です。
記載の通りになります。
3.正解です。
オンオフ式蒸気圧力調節器では、水を入れたサイホン管を用いられます。
4.正解です。
蒸気圧力制限器は文字通り、ボイラーの蒸気圧力が異常に上昇した場合、燃料の供給を遮断します。
5.誤っています。
蒸気圧力制限器には、オンオフ式蒸気圧力調節器が用いられます。
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02
設問は、ボイラの圧力制御機器について問うています。
ボイラの蒸気圧力調節器は比例式とオンオフ式に大別されます。
比例式は文字通りボイラの圧力に比例して燃料の流量などを調節する方式、オンオフ式はボイラの圧力が一定以上でオフ、一定以下でオンして調節する方式です。
オンオフ式蒸気圧力調節器の中にはベローズがあり、そのベローズを保護するためボイラに直接取り付けせず、水を入れたサイフォン管を用いてボイラに取り付けます。
蒸気圧力制限器は、ボイラの圧力が一定以上になるとボイラへの燃料供給を停止する装置です。
蒸気圧力制限器はその制御方法から比例式圧力調節器は適さないため、オンオフ式圧力調節器を用います。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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03
正解は「5」です。
ボイラーの圧力制御機器に関する問題です。
1.正しいです。
記述の通り,コントロールモータと組合せて比例制御を行います。小・中容量ボイラーに用いられています。
2.正しいです。
比例帯とは操作量を比例させる幅の事で,比例式蒸気圧力調節器では必ず設定します。比例帯を大きくすると偏差の変化幅に対して操作量は小さくなります。
3.正しいです。
オンオフ式蒸気圧力調節器はベローズが圧力変化を検出してスイッチを動作(オン・オフ)させ制御しています。ベローズ保護のため,水の入ったサイホン管を用いてボイラーに取付けます。
4.正しいです。
蒸気圧力制限器は蒸気圧力が設定値以上に上昇した場合に,燃料の供給を遮断し圧力上昇を抑えます。
5.誤りです。(誤:比例式➡正:オンオフ式)
上記4項の解説の通り,圧力上昇を検知し燃料の供給を遮断するため,オンオフ式蒸気圧力調節器が用いられます。
比例式では操作遅れが出るため不向きになります。
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