二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問30

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問題

二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの熱損失に関し、次のうち誤っているものはどれか。
  • ボイラーの熱損失には、排ガス熱によるものがある。
  • ボイラーの熱損失には、不完全燃焼ガスによるものがある。
  • ボイラーの熱損失には、ボイラー周壁からの放散熱によるものがある。
  • ボイラーの熱損失のうち最大のものは、一般に不完全燃焼ガスによるものである。
  • 空気比を少なくし、かつ、完全燃焼させることにより、排ガス熱による熱損失を小さくできる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正しいです。
排ガス熱がボイラーの熱損失の中で最大になります。

2.正しいです。
完全燃焼させるほうが熱損失は小さくなります。

3.正しいです。
記載の通り、放散熱もボイラーの熱損失につながります。

4.誤っています。
熱損失のうち最大のものは、排ガスになります。

5.正しいです。
2.の解説の通り、完全燃焼させるほうが熱損失は小さくなります。

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02

正答は「4」です。

設問は、ボイラの熱損失に関して問われています。

 ボイラに熱損失がある原因は、以下のとおりです。

 ①排ガス熱〜排ガスが熱を持ったまま、放出されるため。
  しかし、炉内の低温腐食防止のためにはやむを得ない部分もあります。
  ちなみに、排ガスによる熱損失が、ボイラの熱損失の中で最大のものとなります。

 ②不完全燃焼ガス〜燃焼ガス中に含まれる不完全燃焼ガスは、その熱を利用できなかったため、熱損失となります。

 ③放散熱〜ボイラの外壁から出る熱も、水の加温に使われないため、熱損失となります。

 熱損失をなるべく少なくするためには、

 (1)低温腐食を起こさない程度まで、排ガスの熱を利用する(排ガスの熱損失)

 (2)空気費を少なくし、かつ完全燃焼させる(不完全燃焼ガスの熱損失)

 (3)断熱材に、熱損失の少ない材料を選定する(放散による熱損失)

 以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。

正答は「4」です。

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03

正解は「4」です。

ボイラーの熱損失に関する問題です。

《熱損失》

①未燃分による損失

 気体・液体ではほぼ0%,個体では多くて10%になります。

②不完全燃焼ガスのよる損失

 COやH2等の未燃ガスが残った時の損失で,気体・液体ではほぼ0%になります。

③排ガス熱による損失

 煙突に排出されるガスに保有される熱の損失で,ボイラー熱損失の中で最大の損失になります。

④ボイラー周壁からの放熱損失

 中容量ボイラーでは1.0~1.5%です。

⑤その他

 燃えがらの顕熱などがあります。

不完全燃焼ガスによる損失は小さく,最大の損失は排ガス熱による損失のため,4の記述が誤りになります。

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