問題
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法令上、ボイラーの伝熱面積に算入しない部分は、次のうちどれか。
1 .
管寄せ
2 .
煙管
3 .
水管
4 .
炉筒
5 .
過熱器
( 二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 関係法令 問33 )
正解は、5です。
1.管(くだ)寄せは伝熱面積に算入します。
管寄せは水管ボイラーで使用されます。貫流ボイラー以外の水管ボイラーでは、伝熱面積は燃焼ガスに触れる水管と管寄せの面積です。ドラムは算入しません。
2.煙管は伝熱面積に算入します。
煙管の内径側が伝熱面積になります。伝熱面積は煙(燃焼ガス)に触れる面で計算するからです(裏側には水がなくてはならない)。
3.水管は伝熱面積に算入します。
水管の外径側が伝熱面積になります。
4. 炉筒は伝熱面積に算入します。
炉筒煙管ボイラーが代表ですが、炉筒は水を満たした胴の中に入れて中でバーナを燃焼させて水を温めるわけですから、当然、伝熱面積に入ります。
5.加熱器は伝熱面積には算入しません。
とくに貫流ボイラーの場合、いわば1本の水管の中で、給水された水がエコノマイザを通り、蒸発部から加熱部を経ていくうちに完全に蒸気になってしまうので、区分けが難しいですが、エコノマイザや加熱器は伝熱面積に入れません。気水分離器も算入しません。