二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問1
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
温度及び圧力について、誤っているものは次のうちどれか。
- セルシウス(摂氏)温度は、標準大気圧の下で、水の氷点を 0℃、沸点を 100℃ と定め、この間を100等分したものを 1℃ としたものである。
- セルシウス(摂氏)温度 t[ ℃ ]と絶対温度 T[ K ]との間には t = T + 273.15 の関係がある。
- 760 mm の高さの水銀柱がその底面に及ぼす圧力を標準大気圧といい、1013 hPa に相当する。
- 圧力計に表れる圧力をゲージ圧力といい、その値に大気圧を加えたものを絶対圧力という。
- 蒸気の重要な諸性質を表示した蒸気表中の圧力は、絶対圧力で示される。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、温度と圧力について問われています。
以下に、設問ごとに説明します。
1.セルシウス(摂氏)温度は、標準大気圧の下で、水の融点を 0℃、沸点を 100℃ と定め、この間を100等分したものを 1℃ と定義されたものです。
2.セルシウス(摂氏)温度 t[ ℃ ]と絶対温度 T[ K ]との間には T = t + 273.15 の関係があります。
反対に、絶対温度[ K ]から273.15を差し引いた温度がセルシウス温度[ ℃ ]になります。
セルシウス温度[ ℃ ]と絶対温度[ K ]の目盛間隔は同じです。
3.760 mm の高さの水銀柱がその底面に及ぼす圧力を標準大気圧といいます。
標準大気圧は、1013 hPa に相当します。
4.圧力計に表れる圧力をゲージ圧力といい、大気圧がゲージ圧力0と表示されています。
ゲージ圧力に大気圧を加えたものが、絶対圧力と呼ばれています。
5.蒸気の重要な諸性質を表示した蒸気表中の圧力は、絶対圧力で示されます。
これは、計算するためには絶対圧力で表示する必要があるからです。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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02
問題文のとおりです。摂氏〇度、〇℃で示されます。
2.誤りです。
問題文の式が、逆になっています。セルシウス温度に、273.15を加えた値が、
絶対温度(k)になります。
3.正解です。
トリチェリの実験が有名です。大気圧の押す力で
水銀柱が、
760mmの高さになる事を示しています。
4.正解です。
ゲージ圧力(ゲージが示す圧力)に、標準大気圧を加えた値を絶対圧力と言います。
5.正解です。
蒸気の圧力線図は、絶対圧力で示されます。
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03
正解は、2です。
1.正しいです。
セルシウス温度とは、氷が溶ける温度を0℃、水が沸騰する温度を100℃と決めた、日常的な感覚の示度です。
2.誤りです。
絶対温度(K)は、セルシウス温度(℃)に273を足したものです(0℃=273K)。
選択肢中の式で表すなら、t = T − 273.15 です。
3.正しいです。
地表上の大気圧は760mmの高さの水銀柱を標準大気圧としています。
hPa(ヘクトパスカル)でいうと、1013 hPa です。
4.正しいです。
ゲージ圧力は、大気圧を0基点としたものです。
ボイラーの圧力計で測られるのはゲージ圧力です。
絶対圧力は、ゲージ圧力に0.1MPaを足したものになります。
5.正しいです。
ボイラーの計器はゲージ圧力を示しますが、蒸気表は絶対圧力で表しています。
蒸気表とは、圧力と飽和温度、比体積、比エンタルピの関係を表にしたものです。
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