二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問9
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
温水ボイラーの温度制御に用いるオンオフ式温度調節器(電気式)について、誤っているものは次のうちどれか。
- 温度調節器は、調節器本体、感温体及びこれらを連結する導管で構成される。
- 感温体内の液体は、温度の上昇・下降によって膨張・収縮し、ベローズやダイヤフラムの変位により、マイクロスイッチを開閉させる。
- 感温体は、ボイラー本体に直接取り付けるか、又は保護管を用いて取り付ける。
- 保護管を用いて感温体を取り付ける場合は、保護管内にシリコングリスを挿入してはならない。
- 温度調節器は、一般に、調節温度及び動作すき間の設定を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
問題文のとおりです。
2.正解です。
感温体に封入されている液体が温度により、膨張したり、収縮したりします。
その膨張、収縮がベローズに伝わりマイクロスイッチをオン、オフする原理です。
3.正解です。
感温体は、保護管つきの場合と保護管なしの場合があります。
4.誤りです。
シリコングリスは、耐熱性、耐寒性に優れています。保護管と管温体の間に塗る事により隙間が無くなり保護管つきでも正確な温度が感知できます。
5.正解です。
問題文のとおりです。設定器で温度設定と動作すきまの設定を行います。
動作すきま設定を小さくすると頻繁にオン、オフを繰り返し、きめ細やかな制御ができます。しかし、調節器自体の負担は大きくなります。
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02
設問は、温水ボイラーの温度制御に用いるオンオフ式温度調節器(電気式)について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.温度調節器は、調節器本体(弁など)、感温体(温度感知装置)及びこれらを連結する導管で構成されます。
2.感温体内の液体は、温度上昇・下降によって膨張・収縮し、ベローズやダイヤフラムの変位により、マイクロスイッチを開閉させます。
感温体内の液体は、有機溶媒などが用いられます。
3.感温体は、ボイラ本体に直接取り付けるか、又は保護管を用いて取り付けます。
4.保護管を用いて感温体を取り付ける場合は、保護管内にシリコングリスを挿入します。
シリコングリスは、感度を良くする目的で挿入します。
5.温度調節器は、一般に、調節温度及び動作すき間の設定をします。
チャタリング(微小変化でオンオフ動作を繰り返すこと)を防ぐため。調節感度(動作すき間)を設定します。
以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。
正答は「4」です。
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03
正解は「4」です。
1.正しいです。
温度調節器は、揮発性溶液(トルエン、エーテル、アルコール)を密封した感温体、調節器本体、これらをつなぐ導管から成ります。
2.正しいです。
調節器本体には、ベローズ(伸び縮みする蛇腹式の装置)等があり、感温体の圧力の上下で伸縮し、マイクロスイッチをオンオフします。
3.正しいです。
感温体はボイラー本体に直接取り付けるか、保護管を用いて取付け、温水に触れさせます。
4.誤りです。
保護管内には、感度を良くするためにシリコングリスを封入します。
5.正しいです。
オンオフ式の自動制御では、設定値とともに動作すき間をもたせます。
動作すき間とは、設定値からの一定のズレを許容する仕組みで、そうでないと設定値付近でスイッチが頻繁にオンオフし、よくないです。
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