二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問12

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問題

二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの水面測定装置の取扱いについて、AからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  水面計のドレンコックを開くときは、ハンドルを管軸に対し直角方向にする。
B  水柱管の連絡管の途中にある止め弁は、誤操作を防ぐため、全開にしてハンドルを取り外しておく。
C  水柱管の水側連絡管の取付けは、ボイラーから水柱管に向かって下がり勾配とする。
D  水側連絡管で、煙道内などの燃焼ガスに触れる部分がある場合は、その部分を不燃性材料で防護する。
  • A, B
  • A, B, C
  • A, B, D
  • B, D
  • C, D

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「A, B」です。

設問は、ボイラーの水面測定装置の取扱いについて問われています。

以下に、記述ごとに説明します。

選択肢1. A, B

 A 水面計のドレンコックは運転中閉じられており、ハンドルは管軸に対して水平です。

   ハンドルを管軸に対して直角方向にすると、コックが開放されます。

 B 水柱管は水位や圧力を見るための重要な計器なので、その止め弁が閉まっていると、正しい測定ができません。

    そのため、水中管の連絡管の途中にある止め弁は、全開にしてからハンドルを取り外しておくことによって、誤操作を防ぎます。

 C 水柱管の水側連絡管の取付けを、ボイラから水柱管に向かって下がり勾配にすると、連絡管内にスラッジなどの異物が堆積して、閉塞する恐れがあります。

   そのため、水中管の水側連絡管の取り付けは、スラッジ等の堆積を防ぐために、水柱管に向かって上がり勾配にします。

 D 水側連絡管で、煙道内などの燃焼ガスに触れる部分がある場合は、その部分を耐熱性のある材料で防護します。

   不燃性の材料が、必ずしも耐熱性があるとは限りません。

 正しい記述はAとBになります。

まとめ

以上の説明により、選択肢「A, B」が正しい記述を書いている組合せとなります。

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02

正解は、A, B です。

選択肢1. A, B

A.正解です。

ボイラーの水面計は、通常のコックハンドルと逆になり、水面計に対し、ハンドルの位置が平行の場合は「閉」直角の場合は、「開」になります。

B.正解です。

水柱管へ連絡管の途中にある止め弁は、全開のまま

ハンドルを外しておくのが良いです。(誤認防止)

C.誤りです。

水柱管の水側連絡管の取付けは、ボイラーから水柱管に向かって上り勾配とする。

ボイラーから水面計にスラッジが入るのを防ぐ為です。

D.誤りです。

熱を防ぐ目的で設置しますので、不燃材料ではなく、耐熱材料です。

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03

正解は「A, B」です。

選択肢1. A, B

A.正しいです。

水面計のコックは、通常のコックとは逆で、ハンドルが管軸に対し直角のとき「開」です。なぜなら、水面計のコックは通常運転時、全てのハンドルが下向きになるよう作られているからです。何かが接触したり重力でハンドルの位置がずれたりしないようそうなっています。

ドレンコックは通常運転時に閉じているべきで、閉じているときはハンドルは下向きになっています。開けるときは管軸と直角にします。

B.正しいです。

連絡管の途中にある止め弁は、通常は全開にして、ハンドルを取り外しておきます。

C.誤りです。

スラッジ等が水柱管に入るのを防ぐため、水柱管からボイラーに向かって下り勾配とします。

D.誤りです。

「燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、耐熱材料で防護すること」と法令にあります。

不燃性材料でなく、耐熱材料が正しいです。

不燃性材料で覆うのは、火災が起こりそうな箇所、可燃物があるところです。給水管は鋼管で、可燃物という感じではありません。

ボイラー室の法令で、「覆いのない煙道から0.15m以内の可燃性の物は金属以外の不燃性の材料で覆う」という決まりがあります。

しかし本問では「耐熱材料」が正しいです。

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