二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問17

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの燃焼安全装置の燃料油用遮断弁のうち、直接開閉形電磁弁の遮断機構の故障の原因となる場合として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 燃料中の異物が弁にかみ込んでいる。
  • 弁座が変形又は損傷している。
  • 電磁コイルの絶縁性能が低下している。
  • バイメタルの接点が損傷している。
  • ばねが折損している。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正答は「4」です。

設問は、ボイラーの燃焼安全装置の燃料油用遮断弁のうち、直接開閉形電磁弁の遮断機構の故障の原因となる場合について問われています。

以下に、設問ごとに説明します。

 1.燃料中の異物が弁に噛み込むと、作動時に弁が閉まらないため、故障の原因となります。

 2.弁座が変形又は損傷すると、弁体とかみ合わずに弁が正しい位置に収まらず、遮断機能が失われるため、故障の原因となります。

 3.電磁コイルの絶縁性能が低下していると、弁を作動させる機能が失われるため、故障の原因となります。

 4.バイメタルは温度計や温度作動型の電気接点として利用されますが、直接開閉型電磁弁には使用されていません。

 5.ばねが折損していると、遮断弁が作動してリセットしたときに、弁を再度開放することができないため、故障の原因となります。

以上の説明により、選択肢4が誤っていることがわかります。

正答は「4」です。

参考になった数46

02

正解は「4」です。

燃料遮断弁は、燃料配管のバーナ近くに直列に2個つけられます。異常時に自動的に燃料を遮断します。

1.正しいです。

燃料遮断弁(電磁弁)は、電磁石の磁力でプランジャ(可動鉄心)を動かすことで弁を開閉するものです。駆動力は電磁石ですが、他の弁と同様に、弁体や弁座の故障はあります。

2.正しいです。

弁座の変形や損傷は故障の原因となります。

3.正しいです。

電磁コイルはショートを防ぐために絶縁処理をしてありますが、徐々に性能が低下します。

4.誤りです。

バイメタルとは、熱膨張率の違う金属を張り合わせて1枚の板とし、温度変化に伴う伸びの違いによる曲がりを利用したものです。

バイメタル式の蒸気トラップがあります。電磁弁には使われていません。

5.正しいです。

プランジャを元の位置に戻すためにバネは必要な部品です。

参考になった数17

03

1.適切です。
弁に異物がかみ込めば、燃料遮断できない事が考えられます。故障の原因となります。

2.適切です。
弁座が変形している場合、弁のシール状態が悪いわけですから、燃料遮断できない事が考えられます。故障の原因となります。

3.適切です。
電磁弁のコイルの絶縁が低下している場合、弁が動かなくなる場合や、
開閉チャタリングしたりする場合が考えられる為、正常に遮断できない可能性があります。
故障の原因となります。

4.適切でないです。
燃料遮断弁に、バイメタルの熱電対等は付随していないです。

5.適切です。
ばねが折損している場合、弁が動作しない場合がありますので、故障の原因となります。

参考になった数15