二級ボイラー技士の過去問
令和2年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問28
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
石炭について、誤っているものは次のうちどれか。
- 石炭に含まれる固定炭素は、石炭化度の進んだものほど多い。
- 石炭に含まれる揮発分は、石炭化度の進んだものほど多い。
- 石炭に含まれる灰分が多くなると、石炭の発熱量が減少する。
- 石炭の燃料比は、石炭化度の進んだものほど大きい。
- 石炭の単位質量当たりの発熱量は、一般に石炭化度の進んだものほど大きい。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、石炭について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.石炭に含まれる固定炭素は、石炭化度の進んだものほど多いです。
2.石炭に含まれる揮発分は、石炭化度の進んだものほど少ないです。
揮発分は、時間が経つほど減少します。
3.石炭に含まれる灰分が多くなると、石炭の単位質量当たりの発熱量は減少します。
灰分は、石炭の発熱に寄与しません。
4.石炭の燃料比は、石炭化度の進んだものほど大きいです。
5.石炭の単位質量当たりの発熱量は、一般に石炭化度の進んだものほど大きいです。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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02
固定酸素とは、石炭に位含まれる炭素の割合をいいます。
石炭の種類により石炭化度は違うのですが、炭素分に富む石炭の進行度合いを石炭化度といいます。
2.誤りです。
石炭化度が進むほど、揮発成分は少なくなります。
3.正解です。
石炭に含まれる灰分が多くなる程、発熱量は小さくなります。
4.正解です。
燃料比とは、 固定炭素 ÷ 揮発分で算出されます。石炭化度が進むと、
値が大きくなります。
5.正解です。
石炭化度の進んだ石炭ほど、発熱量は大きくなります。
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03
正解は「2」です。
石炭の特徴についての問題です。
良質で発熱量が大きい石炭とは、石炭化度が進み水分や揮発分が抜け、燃やすと真っ赤な熾(おき)になって表面燃焼するような石炭です(無煙炭)。
石炭化が進んでいない石炭は、加熱すると揮発分が分解気化し燃焼することになります。
1.正しいです。
固定炭素は、石炭の工業分析の一成分で、揮発分、水分、灰分を除いた残りです。
石炭化の度合いを表し、固定炭素が多いほど石炭化度が進んだということになります。
2.誤りです。
石炭化度が進んだものほど、固定炭素が多くなり、揮発分は少なくなります。
3.正しいです。
灰分は燃料中の不燃物ですから、これが多いと発熱量は減少します。
4.正しいです。
石炭の燃焼比とは、「固定炭素 ÷ 揮発分」のことです。
固定炭素が多く石炭化度の進んだものは燃焼比が大きく、逆に揮発分が多く石炭化度の進んでいないものは燃焼比が小さくなります。
5.正しいです。
石炭化度の進んだものほど、良質であり、発熱量が大きくなります。
ただし、石炭化度の進んだものほど燃えやすさ(着火性、燃焼性)は低下することも憶えておいてください。
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