二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25

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問題

二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの熱損失に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  ボイラーの熱損失には、不完全燃焼ガスによるものがある。
B  ボイラーの熱損失には、ドレンや吹出しによるものは含まれない。
C  ボイラーの熱損失のうち最大のものは、一般に排ガス熱によるものである。
D  空気比を小さくすると、排ガス熱による熱損失は大きくなる。
  • A、B、C
  • A、C
  • A、C、D
  • B、D
  • C、D

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「2」です。

設問は、ボイラの熱損失に関する事項について問われています。

以下に、項目ごとに説明します。

 A.ボイラの熱損失には、不完全燃焼ガスによるものがあります。
   本来、熱を発生するべきなのが、それが得られなかったため、損失(機会損失)と扱われます。

 B.ボイラの熱損失には、ドレンや吹出しによるものも含まれます。
   これらは熱を完全に利用されることなく、廃棄されるためです。

 C.ボイラの熱損失のうち最大のものは、一般に排ガス熱によるものです。

 D.空気比を小さくすると、排ガス熱による熱損失は小さくなります。
   余剰空気にも熱が伝わるため、その分が熱損失になります。

以上の説明により、項目AとCが正しく、選択肢2が適切であることがわかります。

正答は「2」です。

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02

正解は「2」です。

ボイラーの熱損失に関する問題です。

A.正しいです。

燃焼させるべき燃料が燃焼できなくなるため,損失として計上されます。

B.誤りです。

ドレン・吹出しに伴いドラム内の水位が下がると,低温の給水を行いそれを昇温するため,熱損失が増加します。

C.正しいです。

蒸発管・過熱器で熱交換されない排ガスが多いため,正しい記述になります。

排ガスによる熱損失を低減させるため,必要により煙道に節炭器および空気予熱器を設置する場合があります。

D.誤りです。

空気比を小さくする,すなわち燃焼に必要な空気量を小さくすると,低温の空気を昇温するために必要な燃料も低減できるため,熱損失も低減されます。

空気比は不完全燃焼とならない範囲で最小としましょう。

よって,A・Cが正しい記述になりますので,正解は「2」となります。

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03

正解は2です。

ボイラーの熱損失には

・燃料の不完全燃焼による損失

・排ガスが持ち出した熱損失

・ドレンや吹出しによる熱損失

・燃焼灰が持ち出した熱損失

などがあげられます。

大部分が排ガスが持ち出した熱損失によるものということは覚えておきましょう。

A. 正しい。上述の通りです。

B. 誤り。ドレンや吹出しの熱損失も含みます。

C. 正しい。そのため、エコノマイザなどで熱回収を行っています。

D. 誤り。空気比を小さくすると、排ガス量が減るため、熱損失は低下します。

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