二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問24
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
石炭について、誤っているものは次のうちどれか。
- 石炭に含まれる固定炭素は、石炭化度の進んだものほど多い。
- 石炭に含まれる揮発分は、石炭化度の進んだものほど多い。
- 石炭に含まれる灰分が多くなると、燃焼に悪影響を及ぼす。
- 石炭の燃料比は、石炭化度の進んだものほど大きい。
- 石炭の単位質量当たりの発熱量は、一般に石炭化度の進んだものほど大きい。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、石炭について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.石炭に含まれる固定炭素は、石炭化度の進んだものほど多いです。
時間が経つほど、水分や揮発分がなくなり、固定炭素の割合が増えるためです。
2.石炭に含まれる揮発分は、石炭化度の進んだものほど少ないです。
理由は、1.で記述したとおりです。
3.石炭に含まれる灰分が多くなると、酸素と接触する妨げになったりするので、燃焼に悪影響を及ぼします。
4.石炭の燃料比は、石炭化度の進んだものほど大きいです。
燃料比は固定炭素(%)÷揮発分(%)です。
石炭化度が進むと固定炭素の割合も増加するので、燃料比も大きくなります。
5.石炭の単位質量当たりの発熱量は、一般に石炭化度の進んだものほど大きいです。
水分が揮発分が、石炭化度が進むと減少するためです。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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02
正解は「2」です。
石炭の性状に関する問題です。
1.正しいです。
固定炭素とは,石炭中の炭素の量を表すもので,石炭化度の進んだもの程多くなります。
石炭化度が多くなるにつれて発熱量も多くなり,品質の良い石炭になります。
2.誤りです。(誤:多い➡正:少ない)
揮発分とは,石炭中の揮発性物質量すなわち油分を表すもので,石炭化度の進んだもの程少なくなります。
揮発分が多いと着火しやすくなりますので,適切な温度管理が必要です。
3.正しいです。
灰分が多いと,燃焼に伴い煤塵(灰・煤・ダスト)が多量に発生し,灰の堆積に伴う伝熱障害等も起こりやすくなります。
4.正しいです。
燃料比とは,固定炭素と揮発分の比の事です。
石炭化度が進むと固定炭素が増加し,揮発分が減少するため,正しいです。
5.正しいです。
発熱量は固定炭素の量が多い程多くなりますので,記述は正しいです。
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03
正解は2です。
1. 正しい。石炭化度の進んだものほど固定炭素が増え、揮発分は減少します。
2. 誤り。石炭に含まれる揮発分は、石炭化度の進んだものほど少ないです。
3. 正しい。灰分とは主にシリカ(SiO2)などの酸化物のことで、それ自体は燃焼しません。灰分が多くなると、そもそも燃料中の固定炭素が減少するため、発熱量が低下します。また、燃料が灰に覆われると酸素との接触効率が悪くなるため、燃焼に悪影響を及ぼします。
4. 正しい。石炭化度の進んだものほど燃料比(固定炭素/揮発分)が大きくなります。
5. 正しい。石炭化度の進んだものほど固定炭素の割合が多いため、発熱量が大きくなります。
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