二級ボイラー技士の過去問
令和2年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問27
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問題
二級ボイラー技士試験 令和2年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにおける燃料の燃焼について、誤っているものは次のうちどれか。
- 燃焼には、燃料、空気及び温度の三つの要素が必要である。
- 燃料を完全燃焼させるときに、理論上必要な最小の空気量を理論空気量という。
- 実際空気量は、一般の燃焼では、理論空気量より多い。
- 着火性が良く燃焼速度が速い燃料は、完全燃焼させるときに、狭い燃焼室で良い。
- 排ガス熱による熱損失を少なくするためには、空気比を大きくして完全燃焼させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、ボイラにおける燃料の燃焼について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.燃焼には、燃料、空気及び温度の三つの要素が必要です。
これのうち1つでも欠けると、燃焼を継続できません。
2.燃料を完全燃焼させるときに、理論上必要な最小の空気量を理論空気量といいます。
3.実際空気量は、一般の燃焼では、理論空気量より多いです。
4.着火性が良く燃焼速度が速い燃料は、完全燃焼させるときに、燃焼室は狭くてすみます。
5.排ガス熱による熱損失を少なくするためには、空気比を可能な限り小さくして完全燃焼させることが肝要です。
以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。
正答は「5」です。
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02
正解は「5」です。
燃焼に関する問題です。
1.正しいです。
燃焼に必要な三要素とは「燃料=可燃物」「空気=酸素」「温度=熱源」です。
2.正しいです。
燃料を完全燃焼させるときに,理論上必要な最小の空気量を理論空気量と言います
3.正しいです。
実際空気量は,未燃分を発生させないように理論空気量より少し多くの空気を供給します。
4.正しいです。
着火性のよい燃焼は火炉を小さくできるメリットがあります。「(遅い)個体 ➡ 液体 ➡ (速い)気体」燃料の順に燃焼速度が速くなります。
5.誤りです。
空気比を大きくする,すなわち燃焼に必要な空気量を大きくすると,低温の空気を昇温するために必要な燃料も増加するため,熱損失も増加されます。
空気比は不完全燃焼とならない範囲で最小としましょう。
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03
正解は5です。
1. 正しい。一般に、「可燃物」「酸素」「点火源」が燃焼に必要な三要素と言われています。この記述はその言い換えです。
2. 正しい。燃料を完全燃焼させるときに、理論上必要な最小の空気量を理論空気量と言います。
3. 正しい。一般の燃焼では、理論空気量より多い空気量で運転します。理論空気量で運転した場合、完全燃焼できない領域が発生し、一酸化炭素が発生します。
4. 正しい。着火性が良く燃焼速度が速い燃料は、燃焼室を狭くできます。
5. 誤り。空気比を大きくした場合、排ガス量が増加し、排ガス熱損失は大きくなります。空気比を大きくすると、燃焼に関与しない空気中の窒素や余った酸素が燃焼熱を奪ってそのまま排気されるからです。
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