二級ボイラー技士の過去問
令和3年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25
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問題
二級ボイラー技士試験 令和3年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーにおける石炭燃焼と比べた重油燃焼の特徴に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 完全燃焼させるときに、より多くの過剰空気量を必要とする。
B ボイラーの負荷変動に対して、応答性が優れている。
C 燃焼温度が高いため、ボイラーの局部過熱及び炉壁の損傷を起こしやすい。
D クリンカの発生が少ない。
A 完全燃焼させるときに、より多くの過剰空気量を必要とする。
B ボイラーの負荷変動に対して、応答性が優れている。
C 燃焼温度が高いため、ボイラーの局部過熱及び炉壁の損傷を起こしやすい。
D クリンカの発生が少ない。
- A, B
- A, C, D
- B, C
- B, C, D
- B, D
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4です。
A 誤りです。
固体燃料は、気体や液体燃料と比べて、完全燃焼しにくいです。
そのため、より多くの過剰空気を必要とします。
重油は、石炭より過剰空気量が少なくてよいです。
B 正しいです。
応答性が優れているとは、燃焼の調節がしやすく、臨機応変に対応できるということです。
重油の方が燃焼の調節がしやすいです。
C 正しいです。
燃焼温度は、発熱量(MJ/kg)と連動しています。
発熱量の多い方が、燃焼温度が高いです。
重油の方が、石炭より発熱量が多く、燃焼温度も高いです。
D 正しいです。
クリンカとは、燃焼によって生じた灰分が塊になったもので、ボイラー底部などに落下したり、付着したりします。
重油は、石炭に比べて灰分が少ないです。
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02
正解は、 4 です。
A.誤った記述です。
空気比は、無煙炭、コークスで1.5、瀝青炭、褐炭で1.8程度です。対して重油は、1.1~1.3ですので、重油の方がより少ない空気量で完全燃焼できます。
B.正しい記述です。
固体燃料より、液体燃料の方が、火力の調整はしやすいです。
C.正しい記述です。
重油は固体燃料より発熱量が高いので、同じ量を燃焼させた場合、燃焼温度も高くなります。
D.正しい記述です。
灰分の多い燃料は、クリンカ(灰の溶融物)になりやすいです。
灰分は、重油で重量当たり0.1%以下、石炭で2~20%程度含まれます。よって、重油の方が、クリンカはつきにくいです。
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03
【同一テーマでの出題回数】★★(H27/4~R2/10公表分まで)
【正解】4番です。
☛正しくは、「完全燃焼させるときに、少ない過剰空気量で十分です。」
などが考えられます。
A:過剰空気量とは、完全燃焼するために(実際必要となる空気量)から
(理論上の空気量)を引いた値で、(石炭燃焼)>(重油燃焼)です。
☛誤りです。
B:負荷変動に対する応答性は、石炭燃焼より重油燃焼が優れています。
☛正しいです。
C:燃料の違いによる燃焼温度は、石炭燃焼より重油燃焼の方が高くなります。
☛正しいです。
D:クリンカとは、「燃焼によって生成した灰が溶融して塊状となったもの
(JIS B0126)」をいい、石炭燃焼に多く見られるものです。
☛正しいです。
【同じテーマで過去に出題された正しい文章例】
☛「油の漏れ込み、点火操作などに注意しないと、
炉内ガス爆発を起こすおそれがある。」
☛「急着火及び急停止の操作が容易である。」
☛「すすやダストの発生が少ない。」
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