二級ボイラー技士の過去問 令和3年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問28
この過去問の解説 (3件)
正解は、3です。
1.正しいです。
ガスバーナの燃焼方式には、「予混合燃焼方式」と「拡散燃焼方式」があります。
予混合燃焼方式は、予めバーナ内で、空気とガスを均一に混ぜておき、同一ポートから噴出させ、燃焼させます。
点火バーナのような小容量のものに限定されます。
拡散燃焼方式とは、空気とガスを別のポートから供給し、燃焼させます。
別々に供給されたガスと空気が乱流拡散という難しい過程によって、混ざり合い(接触し)、燃えるようです。
(乱流拡散のイメージは、コーヒーにクリームを入れてスプーンで混ぜたときに起こるそれです。)
拡散燃焼方式は、ボイラーの主バーナに広く利用されています。
2.正しいです。
拡散燃焼方式では、ガスと空気をそれぞれ操作できるので、広範囲の燃焼量調節ができます。
3.誤りです。
キーワードで想像できます。
リングタイプ・・・・リング状の管の内側に多数のガス噴射がある。
センタータイプ・・・空気流の中心にガスノズルがある。
マルチスパッド・・・空気流中に数本のガスノズルがある。
ガンタイプ・・・・・油バーナでもそうですが、いくつかの機器を一体化したもの。
4.正しいです。
上の説明と同様です。
5.正しいです。
ガンタイプバーナは、いくつかの機器を一体化したコンパクトなバーナです。
噴出量の調節はできず、ターンダウン比は広くありません。
燃焼量を調節するには、着けたり消したりするか、燃料噴射ノズルを2本以上設けて調節するかです。
このような理由から、中・小規模のボイラーに使用されます。
正解は、 3 です。
1.正しい記述です。
気体燃料のバーナは、大きく分けて「拡散型」と「予混合型」に分類されます。
・拡散型は、気体燃料と燃焼用空気とを別々に噴出し、拡散混合しながら燃焼させる方式です。逆火などの危険性が無い為、多くのボイラーに採用されています。
・予混合型は、燃焼用空気と気体燃料を予め混合して燃焼させる方式です。主にパイロットバーナ(点火用種火)に用いられています。
2.正しい記述です。
記載のとおり、目的にあった火炎を形成するようにそれぞれ調節されています。
拡散型バーナは、「センタータイプ」「リングタイプ」「マルチスパッドタイプ」「ガンタイプ」に分類されます。
3.誤った記述です。
問題文の内容は、リングタイプバーナの説明になります。
マルチスパッドタイプは、下記のような構造のバーナーです。燃料ガスバーナ管が、数本に分けられていて、更に、それぞれのガス管の先端に複数の噴射ノズルが取り付けられている構造のバーナーです。
4.正しい記述です。
センタータイプバーナは、空気流の中心にバーナ管が設けられており、バーナ管の先端に複数個のガス噴射ノズルがあります。スタビライザで保炎します。
5.正しい記述です。
ガンタイプガスバーナは、主に中、小容量ボイラ用のガスバーナとして採用されています。バーナ、ファン、点火装置、火炎検出器を含めた制御系装置一式を一体化して設計製作されたものです。
【既出回数】★★★★★★(H27/4~R2/10)
【正解】3番です。
1.〇
☛ボイラー用ガスバーナの燃焼方式には、「拡散燃焼方式」と「予混合燃焼方式」があり、「ほとんどが拡散燃焼方式を採用」しています。
拡散燃焼とは、「燃料と空気を混合しながら燃焼させること(JIS B0113)」をいいます。
予混合燃焼とは、「あらかじめ燃料と空気とを混合して燃焼すること(JIS B0113)」をいい、逆火(さかび)の危険性があり、大容量のバーナには不向きです。
火炎が短く高温となるためパイロットバーナとして使われています。
2.〇
☛燃料となるガスと空気を混合しながら燃焼させる拡散燃焼方式では、ガスと空気のそれぞれを調整することが可能で、本肢のような調整方法が行われています。
3.X
☛マルチスパッドガスバーナとは、「空気流中に数本のガスノズルを有し、ガスノズルを分割することによりガスと空気の混合を促進する」構造のものをいいます。
本肢の文章は、リングタイプガスバーナについて説明された文章です。
4.〇
☛センタータイプガスバーナは、「空気流の中心・・」がキーワードです。
5.〇
☛ガンタイプガスバーナは、「・・一体化・・、小・中容量・・」がキーワードです。
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