二級ボイラー技士の過去問
令和3年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問29

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問題

二級ボイラー技士試験 令和3年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの燃焼における一次空気及び二次空気について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 油・ガスだき燃焼における一次空気は、噴射された燃料の周辺に供給され、初期燃焼を安定させる。
  • 微粉炭バーナ燃焼における二次空気は、微粉炭と予混合してバーナに送入される。
  • 火格子燃焼における一次空気は、一般の上向き通風の場合、火格子下から送入される。
  • 火格子燃焼における二次空気は、燃料層上の可燃性ガスの火炎中に送入される。
  • 火格子燃焼における一次空気と二次空気の割合は、一次空気が大部分を占める。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、 2 です。

1.正しい記述です。

主燃焼に与る空気を一次空気といいます。問題文のとおり、初期燃焼を安定させる働きがあります。

2.誤った記述です。

微粉炭と予混合してバーナに送入される空気は、主燃焼に与る一次空気です。

3.正しい記述です。

主燃焼に与る一次空気として、燃焼用の空気は火格子下から大量に送入されます。

4.正しい記述です。

二次空気は、火格子上に燃焼を補完するように送入されます。二次空気によって完全燃焼させられます。

5.正しい記述です。

二次空気は、補完用で、最後に完全燃焼させる働きがあります。割合でいうと、ほとんどが一次空気という事になります。

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02

【既出回数】★★(H27/4~R2/10)

【正解】2番です。

1.〇

 ☛燃焼一般での一次空気と二次空気(JIS B0113)

 ・一次空気

  =「空気を分割供給する場合は、燃料に最初に供給する空気」

 ・二次空気=「一次空気以外に主に燃焼用に供給する空気」

 ☛油・ガスだき燃焼の場合、

 ・一次空気肢1に記載の通りです。

 ・二次空気=「旋回又は交差流によって燃料と空気の混合を良好にして、

  燃焼を完結させる」空気です。

2.×

 ☛正しくは、「微粉炭バーナ燃焼における一次空気は、

  微粉炭と予混合してバーナに送入される」となります。

  二次空気は、「バーナの周囲から噴出される」空気です。

 ☛微粉炭バーナ燃焼~「石炭を微粉砕してバーナに送り燃焼」

  させるものです。

3.4.5.いずれも〇

 ☛火格子燃焼~「火格子を用いて、燃料を燃焼」するものです。

  ここで、火格子とは、「固体燃料を上面に載せ、下方から隙間を通して

  供給される空気によって、燃焼させる装置(JIS B0126)」です。

火格子燃焼の場合(JIS B0126)

一次空気

 =「火格子の下方から供給され、主として燃焼にあずかる空気」

二次空気

 =「火格子上に高速で噴出し、燃料と空気との混合を良好にする空気」

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03

正解は、2です。

1.正しいです。

一次空気は、初期燃焼を安定させる働きがあります。

2.誤りです。

微粉炭燃焼は、石炭を微粉状にして、これを一次空気とともに燃焼室に送り、浮遊状態で燃焼させる方式です。

3.正しいです。

火格子とは、燃料を載せる格子状の板、すのこ(鉄製)のようなものです。

火格子燃焼では、一次空気は火格子の下から燃料を通して供給されます。

4.正しいです。

火格子燃焼では、二次空気は、可燃ガスになった燃料に側方から供給されます。

5.正しいです。

火格子燃焼では、一次空気が大部分を占めます。

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