二級ボイラー技士の過去問
令和3年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問11
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問題
二級ボイラー技士試験 令和3年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの点火前の点検・準備について、誤っているものは次のうちどれか。
- 液体燃料の場合は油タンク内の油量を、ガス燃料の場合はガス圧力を調べ、適正であることを確認する。
- 験水コックがある場合には、水部にあるコックを開けて、水が噴き出すことを確認する。
- 圧力計の指針の位置を点検し、残針がある場合は予備の圧力計と取り替える。
- 水位を上下して水位検出器の機能を試験し、給水ポンプが設定水位の上限において、正確に起動することを確認する。
- 煙道の各ダンパを全開にしてファンを運転し、炉及び煙道内のプレパージを行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4です。
ボイラー点火前の点検、準備についての問題です。
1.正しいです。
液体燃料はタンクの油量を、ガス燃料は供給ガス圧を、メータでチェックします。
2.正しいです。
容量の小さい蒸気ボイラー、鋳鉄製ボイラーでは、ガラス水面計2個ではなく、ガラス水面計と験水コックを取り付けることができます。
一般に、最高水位、常用水位、安全低水位の位置に付けますが、点火前に、水部にあるコックからちゃんと水が吹き出すことを確認します。
3.正しいです。
圧力計の指針が0になっていないときは、取り替える必要があります。
4.誤りです。
「設定水位の下限において正確に起動する」が正しいです。
5.正しいです。
プレパージとは、ダンパ(排煙のための可動板)を開けて、点火前にボイラー内に溜まっているガスを排出することです。
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02
正解は, 4です。
ボイラー点火前の点検・準備に関する問題です。
1.正しいです。
点火操作中の失火を防ぐため,油量・ガス圧力が適正であることを確認します。失火すると緊急停止となりボイラーに対し負荷がかかり,また,未燃分の油・ガスが流出する恐れがあり、危険です。
2.正しいです。
験水コックを開け、適切な水位である事を確認します。低水位の場合,ボイラーの空焚きとなり噴破する恐れがあり,高水位の場合はキャリーオーバー・プライミングを起こす場合があります。
3.正しいです。
残針のある圧力計は正確な圧力を指示することができないため,起動前に取替を行います。弁で切り離せる場合であっても,ボイラー運転中は弁の漏れ込みがある場合がありますので,停止中に取替える事が望ましいです。
4.誤りです。(誤:設定水位の上限➡正:設定水位の下限)
水位が下がった場合に給水ポンプが動作し,また,水位が上昇した場合は給水ポンプを停止し水位を一定に保ちます。
5.正しいです。
起動前に炉内に未燃ガス等がある場合,起動時に多くの酸素(空気)が一気に供給されるとバックドラフト現象が発生し,最悪の場合,炉内爆発につながる恐れがあるため,起動前にプレパージを行います。
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03
正解は、 4 です。
1.正しい記述です。
燃料の状態を確認します。液体燃料であれば、燃料タンクのレベルが適正である事、気体燃料であれば、燃料タンクの圧力が適正である事を確認します。
2.正しい記述です。
験水コックは、ドラム水位レベルを確認する為にあります。コックからの水の吹き出しによりドラム水位が適正である事を確認します。
3.正しい記述です。
起動前の蒸気圧力が無い状態で、圧力計の指針が圧力のある状態を示していれば、異常ですので圧力計を正常なものに交換します。
4.誤った記述です。
水位検出器が正常に感知する事を点検するのは正しいのですが、給水ポンプが起動するレベルが誤っています。
給水ポンプが起動するのは、設定水位の上限ではなく、下限です。正しくは、ドラム水位レベルが下がった状態でポンプによりドラム内に給水します。
5.正しい記述です。
プレパージ(起動前換気)を行なう事により、未燃ガスを除去し点火による炉内の爆発を防ぎます。
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