二級ボイラー技士の過去問
令和3年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問13
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問題
二級ボイラー技士試験 令和3年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの酸洗浄に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 酸洗浄の使用薬品には、りん酸が多く用いられる。
B 酸洗浄は、酸によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤(インヒビタ)を添加して行う。
C 薬液で洗浄した後は、中和防錆(せい)処理を行ってから、水洗する。
D シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させる。
A 酸洗浄の使用薬品には、りん酸が多く用いられる。
B 酸洗浄は、酸によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤(インヒビタ)を添加して行う。
C 薬液で洗浄した後は、中和防錆(せい)処理を行ってから、水洗する。
D シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させる。
- A, B, C
- A, B, D
- A, C
- B, D
- B, C, D
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は,4です。
ボイラーの酸洗浄に関する問題です。
酸洗浄は、ボイラー内のスケールを溶解除去するために行います。
A.誤りです。
ボイラーの酸洗浄には主に塩酸が使用されます。
リン酸はアルカリ性で、ボイラー缶水内のスラッジを軟化させ排出し易いようにする目的で使用されます。
B.正しいです。
酸洗浄に使用する薬品には腐食を防止するため抑制剤(インヒビタ)を添加します。
C.誤りです。
中和防錆処理が落ちないように水洗の後,防錆処理を行います。
酸洗浄中は水素が発生しますので,周囲は火気厳禁となります。また,酸性の薬液が残っていると,水管の素材である炭素を奪い脆化させる現象=水素脆化が起き,ボイラー点火により水管の噴破に繋がる恐れがあります。
D.正しいです。
シリカ成分が多い場合は,酸洗浄前に前処理を行いスケールを膨潤させておく必要があります。
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02
正解は、 4 です。
酸洗浄は、ボイラー内に付着するスケールを除去する為に行なわれます。
A. 誤った記述です。
酸洗浄の使用薬品には、りん酸が多く用いられるわけではなく、塩酸が多く用いられます。
B. 正しい記述です。
酸によるボイラーの金属腐食を防止する為、抑制剤(インヒビタ)を添加します。
C. 誤った記述です。
順番が、正しくありません。酸洗浄後、水洗浄してから中和防錆処理を行ないます。
全工程は、「前処理 ⇒ 水洗 ⇒ 酸洗浄 ⇒ 水洗 ⇒ 中和防錆処理」となります。
D. 正しい記述です。
より効果的に酸処理が行なわれるように、所要の薬液で前処理を行い、事前にスケールを膨潤させます。
よって、B及びDが正しい記述ですので、正解は、4になります。
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03
正解は、4です。
酸洗浄とは、ボイラー内部を酸性の洗浄液を用いて化学的に洗浄することです。スケールを溶解除去するときに行います。塩酸などを使用するため、鉄と反応して水素ガスが発生するので、周囲を火気厳禁にします。
A.適切な記述ではありません。
酸洗浄には、主に塩酸が使われます。
B.適切な記述です。
酸はボイラーを腐食させやすいので、抑制剤(インヒビタ)を添加します。
C.適切な記述ではありません。
薬液で洗浄した後は、水洗いしてから、中和防錆処理をします。
D.適切な記述です。
シリカ成分が多く落ちにくい場合は、酸洗浄前に、前処理をします。
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