二級ボイラー技士の過去問
令和3年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問21

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問題

二級ボイラー技士試験 令和3年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーの液体燃料の供給装置について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 燃料油タンクは、用途により貯蔵タンクとサービスタンクに分類される。
  • 貯蔵タンクには、自動油面調節装置を取り付ける。
  • サービスタンクの貯油量は、一般に最大燃焼量の2時間分程度とする。
  • 油ストレーナは、油中の土砂、鉄さび、ごみなどの固形物を除去するものである。
  • 油加熱器には、蒸気式と電気式がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は,2です。

ボイラーの液体燃料の供給装置に関する問題です。

1.正しいです。

貯蔵タンク:メインで使用する。大容量。

サービスタンク:圧力調整および非常時供給用。中間に設ける。小~中容量。

2.誤りです。

サービスタンクには,油面計・温度計・自動油面調整装置を取り付けます。

貯蔵タンクには,一般的に液面計を取付けます。

燃焼に使用する燃料は貯蔵タンクを通して,サービスタンクから供給されますので,サービスタンクの液面が低下した場合は,自動的に貯蔵タンクより燃料を供給させるように制御されています。

3.正しいです。

サービスタンクの貯油量は,一般に最大燃焼量の2時間程度の容量としています。

4.正しいです。

油中に含まれる不純物を燃焼させると,不純物により油流路設備を摩耗・閉塞させる原因になります。

また,燃焼によるスラッジの形成を助長し,同じく,油流路設備を摩耗・閉塞させます。

5.正しいです。

液体燃料のうち、C重油等,常温の状態では粘度が高く燃焼に適さないものは,非常時にいつでも使用できるよう,蒸気式または電気式加熱器を用いて,所定の温度まで上げています。

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02

正解は、 2 です。

1.正しい記述です。

貯蔵タンク(ストレージタンク)は、燃料をローリーなど外部から受け入れるタンクです。通常、1週間~1ヶ月程度の使用量を貯蔵している例が多いです。

サービスタンクは、貯蔵タンクから移送されて、工場内に分散する燃料設備に燃料油を円滑に供給する役目をする物です。通常、定格油量の2時間分程度の容量が一般的です。

2.誤った記述です。

貯蔵タンクの役目は、外部から搬入した油を先ずは大量に保管することですので、自動油面調節装置は必要ありません。

供給側に影響があるのはサービスタンクですので、サービスタンクには自動油面調節装置が必要です。

3.正しい記述です。

問題文のとおりです。

4.正しい記述です。

ストレーナは、通常ポンプのサクション側(吸込み側)にあります。ポンプに異物が侵入するのを防ぐ為です。細かい網が設置されています。

5.正しい記述です。

粘度の高い油は、温めないと流動性を保てませんので温める事が必要になります。温める方式として、電気式や蒸気式があります。

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03

正解は、2です。

1.適切な記述です。

 貯蔵タンクは、ボイラー室外の地下や地上に設置され、1週間から1ヶ月の使用量を貯めておきます。

 サービスタンクは、バーナに燃料を供給する小出し用のタンクで、通常ボイラー室に置きます。

2.適切な記述ではありません。

自動油面調節装置とは、サービスタンクの油面を検知し、貯蔵タンクからサービスタンクへ送油するポンプをオンオフすることで、サービスタンクの油面を既定値に制御する装置です。

よって、それが取付けられるのは、サービスタンクであり、貯蔵タンクではありません。

3.適切な記述です。

 サービスタンクには、最大燃焼量の2時間分以上(程度)を貯めておきます。

 

4.適切な記述です。

 ストレーナとは、ろ過器のことです。ポンプや流量計の手前に取付け、不要な固形物を濾し取ります。

5.適切な記述です。

 サービスタンクでは、蒸気を用いてタンクを温める方式が用いられます。バーナ直前では、電気加熱器で温めます。

 加熱温度は、B重油が50~60℃、C重油は80~105℃が一般的です。

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