二級ボイラー技士の過去問
令和4年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問26
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問題
二級ボイラー技士試験 令和4年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
燃料の分析及び性質について、誤っているものは次のうちどれか。
- 組成を示す場合、通常、液体燃料には成分分析が、気体燃料には元素分析が用いられる。
- 工業分析は、固体燃料の成分を分析する一つの方法で、石炭の燃焼特性などを把握するのに有効である。
- 発熱量とは、燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量である。
- 発熱量の単位は、固体及び液体燃料の場合、一般にMJ/kgが用いられる。
- 高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まる。
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この過去問の解説 (3件)
01
【同一テーマでの出題回数】★★★★★★★★(H27/4~R3/10公表分まで)
【正解】誤っているのは、1番です。
☛正しくは、「組成を示す場合、通常、液体燃料(及び固体燃料)には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられる。」で、成分分析と元素分析が逆です。
【ポイント&キーワード】
☛燃料の分析方法には「工業分析」「元素分析」「成分分析」があります。
・工業分析とは、JISでは「燃料の性状を知る分析法。一般に固体燃料の水分、灰分、揮発分、固定炭素の定量法をいう。」と定義され、質量%で示されます。
・元素分析とは、「物質の成分元素の含有量を定量すること。一般に液体燃料、固体燃料の炭素、水素、硫黄、窒素、酸素の定量という。」とJISでは定義されており、質量%で示されます。
・成分分析とは、気体燃料に適用されているもので、体積%で示されます。
☛その他、「燃料の分析及び性質」で出題された紛らわしいキーワード
①低発熱量と高発熱量
「低発熱量は、高発熱量から水蒸気の潜熱を差し引いた発熱量で、真発熱量ともいう。」であり、言い換えると「高発熱量は、水蒸気の潜熱を含んだ発熱量で、総発熱量ともいう。」となります。
②引火点と発火温度(発火点、着火温度)
発火温度は、「燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度」です。
引火点は、「液体燃料に小火炎を近づけたとき瞬間的に光を放って燃え始める最低の温度」です。
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02
燃料の分析や性質に関する問題です。
誤りです。
正しくは組成を示す場合、通常、液体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられます。
正しいです。
工業分析は一般に固体燃料の水分、灰分、揮発分、固定炭素の定量法をいいます。
正しいです。
記述のとおり、発熱量は燃料を完全燃焼させたときに発生する熱量です。
正しいです。
記述のとおり、発熱量の単位は固体及び液体燃料の場合、一般にMJ/kgが使用されます。
正しいです。
高発熱量と低発熱量の差は、燃料に含まれる水素及び水分の割合によって左右されます。
燃料分析の種類や、発熱量に関することをしっかり把握しておきましょう。
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03
この問題では、燃料の分析方法と性質に関する理解が求められています。特に燃料の組成分析、工業分析、発熱量、およびそれらの単位や差異に関する知識が重要です。燃料の性質を正確に理解することは、燃焼効率や環境への影響を考慮した適切なボイラー運用に不可欠です。問題文の各選択肢を検討し、正しい分析方法と燃料の性質を照らし合わせて判断することが必要です。
この文章は誤りです。組成を示す場合、通常、液体燃料には元素分析が、気体燃料には成分分析が用いられます。
この文章は正しいです。工業分析は固体燃料の成分を分析する方法で、燃焼特性の把握に有効です。
この文章は正しいです。発熱量は燃料の完全燃焼により発生する熱量を指します。
この文章は正しいです。固体及び液体燃料の発熱量の単位として一般にMJ/kgが用いられます。
この文章は正しいです。高発熱量と低発熱量の差は燃料に含まれる水素及び水分の割合によって決まります。
燃料の種類によって適切な分析方法が異なり、それぞれの分析結果は燃焼特性や環境への影響を理解するために重要です。また、発熱量は燃料のエネルギー効率を測る基本的な指標であり、その単位や高低発熱量の違いを正確に理解することが求められます。
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