二級ボイラー技士の過去問
令和4年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問1
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問題
二級ボイラー技士試験 令和4年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
ガスだきボイラーの手動操作による点火などについて、適切でないものは次のうちどれか。
- ガス圧力が加わっている継手、コック及び弁は、ガス漏れ検出器の使用又は検出液の塗布によりガス漏れの有無を点検する。
- 通風装置により、炉内及び煙道を十分な空気量でプレパージする。
- バーナが2基以上ある場合の点火は、初めに1基のバーナに点火し、その後、直ちに他のバーナにも点火して燃焼を速やかに安定させる。
- 燃料弁を開いてから点火制限時間内に着火しないときは、直ちに燃料弁を閉じ、炉内を換気する。
- 着火後、燃焼が不安定なときは、直ちに燃料の供給を止める。
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この過去問の解説 (3件)
01
ボイラーの点火は、手順通りに操作しないと、爆発という大きな事故になりかねません。
点火に当たっては初めに、設備の準備を未燃ガスを追い出すことから始め、点火という手順になります。
がスだきボイラーの設備には、配管系統、燃焼装置、通風装置、点火装置、燃料安全装置などがあって、点火の前に、設備の点検と装置稼働準備を行って、十分に安全が確保できたことを確認した後に、点火操作に入ります。
点火に入っても、点火の状態や安定性などによっては、点火を止めて、再点検後に点火という不測の事態に対応できるように、操作の手順が組まれていなければなりません。
今回の問題は、ボイラースタートの初期段階、点火に関する出題です。
適切な手順です。
ガスはちょっとした隙間からも漏れが起こり、油であれば汚れで分かりますが、ガスは目に見えません。
そのため、管継手、弁などに石鹸水などをかけることで、少しの漏れも検知できます。
また、多少漏れが大きければ、ガス検知器での漏れ検出が可能です。
適切な手順です。
最初に炉内の爆発を起こさない手順です。
煙道ダンパを開け、ファンを起動して燃焼室と煙道を換気してプレパージを行います。
これによって炉内に残っている未燃ガスが排除できます。
不適切です。
複数の点火バーナーがあるとき、初めに1基のバーナーに点火し、燃焼が安定していることが確認できた後に、2基目のバーナー点火に移ります。
点火直後の燃焼時に、不完全燃焼が起これば、未燃焼ガスが滞留する場合があります。
燃焼の安定を確認せずに2本目のバーナーに点火すれば、爆発の恐れがあります。
したがって、選択肢の「1基のバーナに点火し、その後、直ちに他のバーナにも点火して燃焼を速やかに安定させる」は誤りです。
適切な手順です。
バーナへ点火する場合に1回で着火しないときは、何らかの故障などが考えられるため、直ちに燃料ガスを遮断して、その原因を調査し、必要な措置を講じた後で、再点火します。
適切な手順です。
燃焼が安定していないときは、未燃ガスが滞留する可能性があり、危険な状態となるため、直ちに燃料ガスを遮断して、その原因を調査し、必要な措置を講じます。
ボイラーの点火に関する出題は少ないようですが、点火に関連する燃焼は、整備・調整・異常処理などいろいろな観点から毎年のように出ています。
点火も燃料ガス・燃料油・自動制御などからの出題が予想されます。
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02
【同一テーマでの出題回数】★★(H27/4~R4/4公表分)
手動操作による点火は、ガスだきボイラーでも基本的には油だきボイラーと同様ですが、ガス特有に留意点もあり注意が必要です。
正しい文章です。
ガスだきボイラー特有の手動操作による点火での注意点は、ガス漏れに細心の注意が必要で各所での事前確認が必須となります。
正しい文章です。
ボイラーの点火操作に「プレパージ」は必須となります。
誤った文章です。
バーナが2基以上ある場合の点火の基本は、1基の点火で燃焼が安定したから2基目を点火することで、文中の「直ちに」という文言が誤りです。また参考として、2基のバーナが上下に配置されている場合は下のバーナを最初に点火するのが基本となります。
正しい文章です。
手動による点火で大切なことは、異常に気がついたときはすかさず燃料供給を断ち炉内を換気することです。
正しい文章です。
手動による点火操作では、点火後の燃焼の安定確認が大切となり、「燃焼が不安定」など異常と判断したときは、まず燃料の供給を断つことが基本となります。
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03
ガス炊きボイラーの点火方法についての問題です。
正しいです。
正しいです。
誤りです。
複数の点火バーナーがある場合、1基目のバーナーの燃焼が安定した後に、2基目のバーナーへの点火へ移行します。
1基目のバーナーの燃焼が安定が確認できないと、炉内の未燃焼ガスに引火し、事故が起こる可能性があります。
正しいです。
正しいです。
ボイラーの点火手順などは間違えると重大な事故に繋がります。
各作業の手順理由も把握すると覚えやすいでしょう。
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