液面計には、ガラス液面計、差圧式液面計、フロート式液面計など指示計の他に、フロート式液面スイッチ、電極式液面スイッチなど警報用のスイッチ液面計があります。
A 電極式では、1日に1回以上、水の純度の低下による電気伝導率の上昇を防ぐため、検出筒内のブローを行う。
誤りです。
蒸気の凝縮によって、水の純度が高くなると電気伝導率が悪くなり、電極型液面スイッチ動作が不安定になります。
そのため、「水の純度の上昇による電気伝導率の低下を防ぐため」ブローを行います。
B 電極式では、1日に1回以上、ボイラー水の水位を上下させ、水位検出器の機能を確認する。
正しいです。
電極式水位検出器では、次のような取り扱いを行います。
・毎日1回以上検出器内部のブローを行います。Aの通りです。
・毎日1回以上、ボイラーの水位を上下させて水位検出器の動作を確認します。
ただし、検出器が警報などに使用されている場合で、弁を停止させるなどの機能の場合は、バイパススイッチを設けるなどの安全対策が必要です。
・1年に1回、水位検出器の内部を分解して、掃除と電極の点検・整備を行います。
なお、「ボイラーの低水位による事故の防止に関する技術上の指針」では、次のような規定があります。
・「運転中の点検として、運転中に、1日に2回以上次の事項について点検を行うこと。
・水面測定装置の機能」
・「年次点検として、1年に1回以上、次の装置等について整備及び作動試験を行うこと
・水位検出器、水面測定装置、水位制御装置」
C フロート式では、1年に2回程度、フロート室を分解し、フロート室内のスラッジやスケールを除去するとともに、フロートの破れ、シャフトの曲がりなどがあれば補修する。
正しいです。
Bと同じ考えで、ブローと内部整備を行います。
フロートチャンバーにスラッジ等が蓄積すると、フロートが動作できなくなるため、分解整備が必要です。
D フロート式のマイクロスイッチ端子間の電気抵抗をテスターでチェックする場合、抵抗がスイッチが開のときは無限大で、閉のときは導通があることを確認する。
正しいです。
マイクロスイッチの動作は開で接点間が開くため、電気抵抗は無限大で、閉のときはスイッチ接点間は閉じるため、電気抵抗はゼロ(導通状態)です。