二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問5

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラー水の吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
  • 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。
  • 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。
  • 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。
  • 吹出し弁を操作する者が水面計の水位を直接見ることができない場合は、水面計の監視者と共同で合図しながら吹出しを行う。
  • 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じて吹出しを終了する。

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この過去問の解説 (3件)

01

吹き出しについての問題です。

選択肢1. 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。

正しいです。

炉筒煙管ボイラーの吹出しは圧力が少ない運転前や運転停止中に行います。

選択肢2. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。

正しいです。

記述のとおり、鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行います。

選択肢3. 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。

正しいです。

水冷壁の吹出しは、ボイラー水の排出のために行うもので、運転中に行ってはいけません。

選択肢4. 吹出し弁を操作する者が水面計の水位を直接見ることができない場合は、水面計の監視者と共同で合図しながら吹出しを行う。

正しいです。

吹き出しの作業は水位に大きく関連する作業です。

低水位はボイラー事故に繋がる可能性がある為、水面計を直接確認できない場合は、水面計の監視者と共同で合図をしながら行うことが必要です。

選択肢5. 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じて吹出しを終了する。

誤りです。

正しくは、漸開弁を先に閉じ、次に急開弁を閉じて吹出しを終了します。

まとめ

吹き出しはボイラー管理において重要な作業ですが、危険が伴う作業でもあります。

順序などをしっかりと把握しておきましょう。

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02

この問題では、ボイラー水の吹出しに関する正しい手順や注意点についての理解が求められています。吹出しはボイラー内のスケールやスラッジを除去するために重要であり、適切な手順を踏むことでボイラーの効率的な運転と安全を確保できます。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。

選択肢1. 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。

これは正しいです。炉筒煙管ボイラーの吹出しは、これらのタイミングで行うことが推奨されています。

選択肢2. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。

これも正しいです。鋳鉄製蒸気ボイラーでは、このような方法で吹出しを行うことがあります。

選択肢3. 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。

これは正しいです。水冷壁の吹出しは運転中に行うと、管の損傷や安全上の問題を引き起こす可能性があります。

選択肢4. 吹出し弁を操作する者が水面計の水位を直接見ることができない場合は、水面計の監視者と共同で合図しながら吹出しを行う。

これも正しいです。安全性を確保するためには、水面計の水位を確認しながら吹出しを行う必要があります。

選択肢5. 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じて吹出しを終了する。

これは誤りです。実際には、吹出しを終了する際は漸開弁を先に閉じ、次に急開弁を閉じます。この順序は、ボイラー内の圧力変動を抑制し、安全性を確保するために重要です。

まとめ

ボイラー水の吹出しは、ボイラーの種類や構造に応じて異なる手順や注意点があります。特に、吹出し弁の操作順序は、ボイラー内の安定性を保つために重要です。

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03

この問題ではボイラー水の吹き出しについて問われています。

基本的には各ボイラー水の吹き出し作業は手順が決まっているので、一通り暗記しておく必要があります。

選択肢1. 炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。

正しい記述です。

炉筒煙管ボイラーの吹き出し手順は変わらないので、逆に「運転後」などと出題されれば誤りとなりますので、この手順は覚えておきましょう。

選択肢2. 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止してボイラー水の一部を入れ替えるときに行う。

正しい記述です。

この手順は鋳鉄製蒸気ボイラーに限られているので、このまま覚えておきましょう。

選択肢3. 水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない。

正しい記述です。

水冷壁の吹き出しを運転中に行うと、水管やボイラーの故障につながるので、絶対に運転中に行ってはいけません。

選択肢4. 吹出し弁を操作する者が水面計の水位を直接見ることができない場合は、水面計の監視者と共同で合図しながら吹出しを行う。

正しい記述です。

ボイラーや設置している会社によっては、1人で行うのを前提で配置されていない事が多々ありますが、共同作業者と一緒に作業をする事でダブルチェックにもなるので推奨されている事もあります。

選択肢5. 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に閉じ、次に漸開弁を閉じて吹出しを終了する。

誤った記述です。

急開弁を先に閉じるのではなく、先に閉じるのは「漸開弁」となります。次に「急開弁」を閉じて吹き出しを終了します。

まとめ

この問題では吹き出し終了時について問われていましたが、吹き出し開始時は「先に急開弁を開き、次に漸開弁を開けます」

このパターンも出題される事があるので、一連の流れは理解しておきましょう。

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