二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問9
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
単純軟化法によるボイラー補給水の軟化装置について、誤っているものは次のうちどれか。
- 軟化装置は、強酸性陽イオン交換樹脂を充塡したNa塔に補給水を通過させるものである。
- 軟化装置は、水中のカルシウムやマグネシウムを除去することができる。
- 軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく減少する。
- 軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は、一般に食塩水で再生を行う。
- 軟化装置の強酸性陽イオン交換樹脂は、1年に1回程度、鉄分による汚染などを調査し、樹脂の洗浄及び補充を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
軟水装置についての問題です。
正しいです。
イオン交換能力が低下した樹脂は塩化ナトリウムによる洗浄でイオン交換能力を再生することができます。
正しいです。
記述のとおり、軟化装置の使用によって水中のカルシウムやマグネシウムを除去することができます。
誤っています。
軟化装置による処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく増加します。
正しいです。
イオン交換樹脂の交換能力が低下した場合は食塩水を使用することにより、交換能力を再生することができます。
正しいです。
記述のとおり、軟化装置のイオン交換樹脂は、1年に1回程度、鉄分による汚染などを調査し、樹脂の洗浄及び補充を行う必要があります。
水質管理はボイラーにとってとても重要な事項です。
軟水装置の管理についてもしっかりと把握しておきましょう。
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02
軟化装置についての問題です。
この軟化装置はボイラー水の改善やスケールの発生防止など重要な装置なので、しっかり仕組みを理解しておく事が重要です。
正しい記述です。
この過程で、硬質のカルシウムやマグネシウムなどが軟質のナトリウムに置換させます。
正しい記述です。
ナトリウムに置換する以外に、そもそも硬質の物質を除去する事もできます。
誤った記述です。
処理水の残留硬度は、貫流点を超えると著しく減少するのではなく増加します。
何回も使用すると貫流点を超えるので、樹脂の交換能力を回復させる必要があります。
正しい記述です。
この過程を行う事で、陽イオン交換樹脂の交換能力が改善されます。
正しい記述です。
問題によっては「1年に1度」ではなく「1ヵ月に1度」などと出題される事もあるので、しっかり押さえておきましょう。
頻度が高い分には問題ないとは思いますが、決まりとしては1年に1度と覚えましょう。
軟化装置と聞くと、あまり馴染みがないかもしれませんが、ボイラー水は基本的に硬水より軟水が適しているので、この点を押さえて、軟化装置のそれぞれの役割も理解しておきましょう。
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03
この問題では、ボイラー補給水の軟化装置の機能とそのメンテナンスに関する知識が問われています。軟化装置は、ボイラー給水の品質を改善し、スケールの形成を防止するために重要です。それでは、各選択肢の解説をしていきましょう。
この文章は正しいです。このプロセスにより、水中のカルシウムやマグネシウムなどの硬度成分がナトリウムと置換されます。
この文章は正しいです。軟化装置の目的は、水の硬度成分を除去することにあります。
この文章は誤りです。貫流点を超えると、処理水の残留硬度は著しく増加します。これは、陽イオン交換樹脂の交換能力が低下していることを示しています。
この文章は正しいです。再生プロセスにより、樹脂の交換能力が回復されます。
この文章は正しいです。定期的な樹脂のメンテナンスは、軟化装置の効率を維持するために重要です。
ボイラー補給水の軟化装置は、水中の硬度成分を除去し、ボイラーのスケール形成を防ぐために重要な装置です。軟化装置の仕組みと、メンテナンスの方法を理解することが重要です。特に、処理水の残留硬度が貫流点を超えた場合の変化に注意することが、この問題の正答を導く鍵となります。
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