二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
関係法令 問9

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 関係法令 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁について、法令に定められていない内容のものは次のうちどれか。
  • 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。
  • 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
  • 貫流ボイラーに備える安全弁については、ボイラー本体の安全弁より先に吹き出すように調整するため、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを、過熱器の入口付近に取り付けることができる。
  • 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
  • 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

鋳鉄製ボイラーの安全弁に関する問題です。

選択肢1. 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。

定められています。

 

記述の通り、伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーは、安全弁を2個以上備えなければいけません。

選択肢2. 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。

定められています。

 

記述の通り、貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければいけません。

選択肢3. 貫流ボイラーに備える安全弁については、ボイラー本体の安全弁より先に吹き出すように調整するため、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを、過熱器の入口付近に取り付けることができる。

定められていません。

 

正しくは過熱器の入り口付近ではなく、出口付近に取り付けなければいけません。

その理由としては、入り口付近よりも出口付近の方が過熱器内の過熱蒸気の圧力や温度などが安定しており、そのような箇所に安全弁を設置することでムラによる誤作動などを防ぐことができる為です。

選択肢4. 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

定められています。

 

記述の通り、過熱器には出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければいけません。

選択肢5. 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。

定められています。

 

記述の通り、水の温度が120℃を超える温水ボイラーは、安全弁を備えなければいけません。

まとめ

法令に関する事項は記憶するしかありません。

しっかりと把握しておきましょう。

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02

この問題では、鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く)の安全弁に関する法令上の規定について理解することが重要です。法令では、安全弁の数量、取り付け位置、機能、調整などに関して様々な規定が設けられています。

選択肢1. 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。

この文章は正しいです。大型のボイラーでは安全弁の数を増やすことで、万一の際に圧力を適切に解放するための安全対策が求められます。

選択肢2. 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。

この文章は正しいです。安全弁は、適切に機能するために正確に取り付けられ、簡単に検査できる必要があります。

選択肢3. 貫流ボイラーに備える安全弁については、ボイラー本体の安全弁より先に吹き出すように調整するため、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを、過熱器の入口付近に取り付けることができる。

この文章は誤りです。ボイラー則第28条/ボイラー構造規格第63条によると「貫流ボイラーにあっては、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。」と定められています。

選択肢4. 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

この文章は正しいです。過熱器の安全弁は、過熱器の温度を制御し、過度の温度上昇を防止するために必要です。

選択肢5. 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。

この文章は正しいです。高温の温水ボイラーにおいては、過剰な圧力を安全に解放するために安全弁が必要です。

まとめ

ボイラーの安全弁に関する法令上の規定は、ボイラーの種類や設計特性に応じて異なります。安全弁の数量、設置位置、機能、調整方法などが定められており、これらの規定を遵守することがボイラーの安全運用に不可欠です。

参考になった数10

03

鋼製ボイラーの安全弁に関する問題です。

この問題も数値や言葉が変えられる事が多いタイプの問題なので、一つ一つしっかり文章を読んで解いていきましょう。

選択肢1. 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。

正しい記述です。

安全弁を「2個」という数値は忘れないようにして下さい。

ちなみに伝熱面積が50m2未満の場合は安全弁は1個で大丈夫です。

選択肢2. 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。

正しい記述です。

問題文の「鉛直」「水平」などと変えられる可能性もあるので、しっかり文章を読みましょう。

選択肢3. 貫流ボイラーに備える安全弁については、ボイラー本体の安全弁より先に吹き出すように調整するため、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを、過熱器の入口付近に取り付けることができる。

誤った記述です。

「過熱器の入口付近」ではなく「過熱器の出口付近」が正しい記述です。

このように一見間違いとは気づきにくい問題も多いので、気を付けましょう。

選択肢4. 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

正しい記述です。

この問題も過熱器の出口」とありますが、「過熱器の入口」と出題される可能性があるのでしっかり覚えましょう。

選択肢5. 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。

正しい記述です。

「120℃」という数値はしっかり暗記しておきましょう。

まとめ

問題文が長いと、どこが誤りが探すのも苦労しますが、記述を変えて出題されるポイントは同じ事が多いので、類似した問題を沢山解いて問題に慣れていきましょう。

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