二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問9

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品について、適切でないものは次のうちどれか。
  • 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。
  • 電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。
  • 電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。
  • タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。
  • リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品の機能と特性についての理解が問われています。電磁継電器の動作原理、メーク接点とブレーク接点の特性、タイマーの使用目的、およびリミットスイッチの役割に関する知識が重要です。それでは、各選択肢を詳しく見ていきましょう。

選択肢1. 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。

この文章は正しいです。電磁継電器は、コイルに電流が流れると鉄心が励磁され、吸着片を引き付けて接点を切り替えます。

選択肢2. 電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。

この文章は誤りです。電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると閉じ(閉接点)、電流が流れないと開く(開接点)の特性を持ちます。

選択肢3. 電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。

この文章は正しいです。電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることで、入力信号に対して出力信号を反転させることが可能です。

選択肢4. タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。

この文章は正しいです。タイマは、設定された時間の遅れで接点を開閉するリレーであり、シーケンス制御回路に広く利用されます。

選択肢5. リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。

この文章は正しいです。リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために使用され、マイクロスイッチや近接スイッチなどがあります。

まとめ

ボイラーのシーケンス制御回路における各電気部品の機能と動作原理を正しく理解することが重要です。特に、電磁継電器のメーク接点とブレーク接点の動作特性に関する知識が、この問題の正答を導き出す鍵となります。また、タイマーやリミットスイッチなどの部品の役割と使用方法についても理解が必要です。

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02

この問題は、ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品に関するものです。

シーケンス制御は、特定の操作を順序良く自動で実行するための制御方式であり、ボイラー運転において安全性や効率性を高めるために重要な役割を果たします。

選択肢では、電磁継電器、タイマー、リミットスイッチなど、シーケンス制御回路に用いられる具体的な電気部品について言及されています。

選択肢1. 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。

適切

解説:電磁継電器は、コイルに電流が流れることで鉄心が励磁され、その結果、吸着片を引き付けて接点を切り替える仕組みです。

選択肢2. 電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。

不適切

解説:電磁継電器のメーク接点(a接点)は、コイルに電流が流れると閉じ(つまり閉接点)、電流が流れないと開きます(開接点)。

この選択肢の記述は接点の動作を誤っています。

選択肢3. 電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。

適切

解説:電磁継電器のブレーク接点(b接点)は、通常閉じており、電磁継電器が作動すると開きます。

これにより、入力信号に対して出力信号を反転させることができます。

選択肢4. タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。

適切

解説:タイマーは、設定された時間が経過した後に接点を開閉することで、シーケンス制御におけるタイミング調整や遅延動作を実現します。

選択肢5. リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。

適切

解説:リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じて特定の制御動作(例えば機械の停止や動作の開始)を行うために用います。

マイクロスイッチや近接スイッチなどがこのカテゴリに含まれます。

まとめ

ボイラーのシーケンス制御回路に使用される電気部品を理解する際、それぞれの部品がどのように機能し、制御システム全体の動作にどのように貢献するかを把握することが重要です。

特に、電磁継電器の接点の種類とその動作原理、タイマーの時間制御の役割、そしてリミットスイッチの位置検出による制御動作の実現方法に注意を払うことが求められます。

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03

この問題ではシーケンス制御回路に使用される電気部品について問われています。

ボイラー技士とは関係ないですが、この問題は「電気工事士」の資格を持っている方は少し有利な問題となります。

選択肢1. 電磁継電器は、コイルに電流が流れて鉄心が励磁され、吸着片を引き付けることによって接点を切り替える。

正しい記述です。

電磁継電器は、コイルに電流が流れると、鉄心に磁気を帯びさせる事によって、接点を切り替えます。

選択肢2. 電磁継電器のメーク接点(a 接点)は、コイルに電流が流れると開となり、電流が流れないと閉となる。

誤った記述です。

記述が逆で、コイルに電流が流れるととなり、電流が流れないとになります。

「閉」と「開」はよく見ないと間違えやすいので、しっかり確認しましょう。

選択肢3. 電磁継電器のブレーク接点(b 接点)を用いることによって、入力信号に対して出力信号を反転させることができる。

正しい記述です。

ブレーク接点は、普段は閉じていますが、電磁継電器が動くと開く仕組みになっています。

選択肢4. タイマは、適当な時間の遅れをとって接点を開閉するリレーで、シーケンス回路によって行う自動制御回路に多く利用される。

正しい記述です。

タイマは、設定した時間の遅れによって接点を開閉します。シーケンス制御はほとんどこの回路を利用しています。

選択肢5. リミットスイッチは、物体の位置を検出し、その位置に応じた制御動作を行うために用いられるもので、マイクロスイッチや近接スイッチがある。

正しい記述です。

リミットスイッチは、物体の位置に応じて制御するスイッチとなります。

まとめ

シーケンス制御は聞きなれない言葉が多いですが、冒頭でも伝えましたが「電気工事士」の資格を持っていると馴染みのある内容となっています。

この手の問題はボイラーの試験では、そこまで頻出している問題ではないですが、接点やスイッチ類の特徴はしっかり把握しましょう。

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