二級ボイラー技士の過去問
令和5年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問10

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問題

二級ボイラー技士試験 令和5年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、ボイラー給水の脱酸素剤として使用される薬剤のみの組合せはどれか。
  • 塩化ナトリウム ―――― りん酸ナトリウム
  • りん酸ナトリウム ――― タンニン
  • 炭酸ナトリウム ―――― りん酸ナトリウム
  • 亜硫酸ナトリウム ――― 炭酸ナトリウム
  • 亜硫酸ナトリウム ――― タンニン

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この過去問の解説 (3件)

01

脱酸素剤は、ボイラー給水中の溶存酸素を除去するための薬剤で、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがあります。

参考になった数29

02

この問題は、ボイラー給水の脱酸素処理に使用される薬剤に関する知識を問うものです。

脱酸素剤は、ボイラー給水中の溶存酸素を除去し、鋼材の腐食を防ぐために重要です。

溶存酸素は、ボイラー内の金属表面に腐食を引き起こすため、効果的な脱酸素剤の選択が必要です。

選択肢1. 塩化ナトリウム ―――― りん酸ナトリウム

誤り

解説:塩化ナトリウム(食塩)は脱酸素剤として使用されません。

脱酸素の目的で使用されるのは主に亜硫酸ナトリウムやタンニンなどです。

選択肢2. りん酸ナトリウム ――― タンニン

誤り

解説:りん酸ナトリウムは水質調整剤として使用され、脱酸素剤としては一般的ではありません。

タンニンは自然由来の脱酸素剤で正しいですが、りん酸ナトリウムとの組合せは脱酸素剤としてのみの組合せではありません。

選択肢3. 炭酸ナトリウム ―――― りん酸ナトリウム

誤り

解説:炭酸ナトリウムもりん酸ナトリウムも、主に水質のpH調整や硬度制御に使用される薬剤であり、脱酸素剤としては使用されません。

選択肢4. 亜硫酸ナトリウム ――― 炭酸ナトリウム

誤り

解説:亜硫酸ナトリウムは脱酸素剤として使用されますが、炭酸ナトリウムは主に水質調整剤として使用され、脱酸素剤としては機能しません。

選択肢5. 亜硫酸ナトリウム ――― タンニン

正しい

解説:亜硫酸ナトリウムとタンニンはどちらも脱酸素剤として使用される薬剤です。

亜硫酸ナトリウムは化学的に溶存酸素と反応し除去します。

タンニンは天然由来の脱酸素剤で、酸素と反応して腐食を防ぎます。

まとめ

ボイラー給水の脱酸素処理に使用される薬剤を選択する際には、それが溶存酸素を効果的に除去できるかどうかを理解することが重要です。

亜硫酸ナトリウムとタンニンは、その効果が確認されている脱酸素剤です。

この問題を解く上での鍵は、各薬剤の主な用途と脱酸素処理における効果を正確に把握することです。

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03

この問題では脱酸素剤について問われています。

先に脱酸素剤となるものは

・亜硫酸ナトリウム

・ヒドラジン

・タンニン

この3点を覚えておけばこの問題はすぐに解く事ができます。

選択肢1. 塩化ナトリウム ―――― りん酸ナトリウム

誤った組み合わせです。

塩化ナトリウムは食塩の事を指します。りん酸ナトリウムは軟化剤となります。

選択肢2. りん酸ナトリウム ――― タンニン

誤った組み合わせです。

タンニンは正しいですが、りん酸ナトリウムは軟化剤となります。

選択肢3. 炭酸ナトリウム ―――― りん酸ナトリウム

誤った組み合わせです。

炭酸ナトリウムとりん酸ナトリウムは共に軟化剤となります。

選択肢4. 亜硫酸ナトリウム ――― 炭酸ナトリウム

誤った組み合わせです。

炭酸ナトリウムは軟化剤となります。

選択肢5. 亜硫酸ナトリウム ――― タンニン

正しい組み合わせです。

亜硫酸ナトリウム、タンニン、ヒドラジンの組み合わせはしっかり覚えておきましょう。

まとめ

この問題で出て来た薬剤は「甲種危険物取扱者」の免許を持っている人であれば馴染みのある名前が多いと思います。

聞きなれない薬剤の名前は中々覚えるのに時間がかかりますが、一度覚えてしまえばこの問題では有利になるので、しっかり覚えて下さい。

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