二級ボイラー技士 過去問
令和6年4月公表
問18 (ボイラーの取扱いに関する知識 問8)
問題文
ボイラーの運転を停止し、ボイラー水を全部排出する場合の操作順序として、 適切なものは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、A~Eはそれぞれ次の操作をいうものとする。
A ボイラーの圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。
B 燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。
C ボイラー水の排出は、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開く。
D ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。
E ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を開いて空気を送り込む。
ただし、A~Eはそれぞれ次の操作をいうものとする。
A ボイラーの圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。
B 燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。
C ボイラー水の排出は、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開く。
D ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。
E ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を開いて空気を送り込む。
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問題
二級ボイラー技士試験 令和6年4月公表 問18(ボイラーの取扱いに関する知識 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの運転を停止し、ボイラー水を全部排出する場合の操作順序として、 適切なものは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、A~Eはそれぞれ次の操作をいうものとする。
A ボイラーの圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。
B 燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。
C ボイラー水の排出は、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開く。
D ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。
E ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を開いて空気を送り込む。
ただし、A~Eはそれぞれ次の操作をいうものとする。
A ボイラーの圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる。
B 燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。
C ボイラー水の排出は、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開く。
D ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。
E ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を開いて空気を送り込む。
- A → C → B → E → D
- B → E → D → C → A
- D → B → A → E → C
- D → C → B → A → E
- E → A → C → D → B
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この過去問の解説 (3件)
01
ボイラーの運転を停止後、ボイラー水を全部排出する場合の操作順序についての問題ですが、この手順はもう決まっているので、順番をしっかり把握する事が重要です。
最初はDの「ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。」から始まるので誤りです。
最初はDの「ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。」から始まるので誤りです。
ボイラーの運転を停止し、ボイラー水を全部排出する場合の操作順序は
①ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる
②燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める
③ボイラーの圧力がないことを確かめた後、給水弁及び蒸気弁を閉じる
④ボイラー内部が負圧にならないように空気抜弁を開いて空気を送り込む
➄ボイラー水の排出は、ボイラー水の温度が90℃以下になってから、吹出し弁を開く。
このようになっています。
Dの「ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。」から始まるので、最初は正しいですが、次の手順はBの「燃料の供給を停止し、十分換気してからファンを止める。」なので誤りです。
最初はDの「ボイラーの水位を常用水位に保つように給水を続け、蒸気の送り出し量を徐々に減少させる。」から始まるので誤りです。
ボイラーの運転を停止してからボイラー水を全部排出する場合の操作順序として、最初にすべきことを押さえておくだけでも選択肢をある程度絞れるので、最低限しっかり覚えておきましょう。
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02
ボイラの停止からボイラ水の排出を行う手順についての問題です。
ボイラの安全停止順序および水の排出手順は以下の通りとなります。
1.D:給水および蒸気送気量を徐々に下げる
2.B:燃料停止および換気
3.A:圧力低下後,給水弁・蒸気弁閉止
4.E:蒸気凝縮による負圧防止のため空気抜き弁を開ける
5.C:水温が低下した後排出操作を行う
よって,正しい順序としては
D → B → A → E → Cとなります。
誤った記述です。
蒸気量を下げて燃料の供給を断たないと,圧力は低下しません。
誤った記述です。
安全に停止するためには,先に蒸気量を徐々に下げて燃料の供給を停止します。
正しい記述です。
誤った記述です。
燃料の供給が停止していないと,水温は大気圧以上で飽和状態となります。
その状態で,水の排出を行うと飽和水が大気圧下で一気に蒸気となり非常に危険ですので絶対に控えましょう。
誤った記述です。
先に空気抜きを開けると蒸気が噴出して非常に危険です。
緊急停止時の手順と一部異なっていますので,区別をつけて覚えておきましょう。
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03
ボイラーの運転を停止し、内部の水をすべて抜き取るときには、安全確保と装置保護のために適切な操作手順を踏む必要があります。ボイラー内部の温度や圧力を十分に下げたうえで、空気の流入や水位管理などを行わないと、機器の損傷や事故につながるおそれがあるからです。
ボイラーを停止し、水を全部抜く一般的な手順を大まかに示すと、まずは運転を落として燃焼を停止し、次いで圧力や温度を安全な範囲まで下げたあと、空気を入れて大気開放し、最後に水を排出するという流れになります。これらの流れを踏まえながら、提示された5つのパターンを見ていきましょう。
最初に「圧力がないことを確認して給水弁と蒸気弁を閉じる(A)」となっていますが、実際は運転を徐々に落としながら燃焼を停止(B)しないと圧力が抜けないので、この順序だとタイミングが前後してしまいます。また、「ボイラー水を90℃以下に下げてから排出(C)」の前に燃料停止(B)を行わなければ温度は下がりにくいです。
このパターンは流れがかみ合わない部分があります。
燃焼を落とす際に排ガスの換気をしてからファンを止める(B)までは正しいものの、同時に水位を保つ(D)操作を「燃焼停止のあと」に行うのは不自然です。また、最終的に給水弁を閉じる(A)が最後にきていますが、もっと早い段階で圧力が抜けた状態を確認してから弁を閉めるのが一般的です。
この流れは、運転から停止へ移行するプロセス→圧力・温度の低下確認→大気開放→排水という安全な操作手順と一致します。
正しい手順です。
先にボイラー水を排出(C)する方向へ進んでから燃料停止(B)を行う順序になっているため、圧力や燃焼状態が十分に落ち切っていない状態で排水操作に移行するおそれがあります。温度を下げるためにも、まず燃焼をやめてボイラーの圧力が下がるのを待つ必要があるので、この順序は不適切です。
最初に空気抜弁を開ける(E)ことは、まだボイラーが加圧状態で燃焼中の可能性がある段階では危険です。さらに弁類を先に閉めてから燃焼停止(B)を行う、という順序も通常と逆です。運転中に空気抜弁を開けるなど、大きなトラブルにもつながりかねません。
ボイラーを完全に停止して水を抜くときは、
1. 徐々に負荷を下げ、水位を常用に保つ(D)
2. 燃料の供給を止めて十分に換気し、ファンを停止(B)
3. 圧力が消失したことを確認してから、給水弁・蒸気弁を閉める(A)
4. 負圧防止のために空気抜弁を開き、大気と連通させる(E)
5. 水温が十分に下がった(90℃以下になった)段階で吹出し弁を開け、排出(C)
という手順が安全面・機械保護の面から望ましいです。
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