二級ボイラー技士 過去問
令和6年4月公表
問37 (関係法令 問7)

ボイラーの煙管に変更を加えたときは変更検査の必要ありません。

ボイラーのステーに変更を加えたときは、変更検査が必要となります。

ステーとは補強材を指します。

ボイラーの空気予熱器に変更を加えたときは変更検査の必要ありません。

ボイラーの水処理装置に変更を加えたときは変更検査の必要ありません。

ボイラー検査証の有効期間をこえて使用を休止しているボイラーを再び使用しようとするときは変更検査の必要ありません。

ちなみにこれは「使用再開検査」を受けなければいけません。

誤った記述です。

煙管に変更を加えた場合，変更検査は不要です。

煙管は排ガスの通る管路の事です。

正しい記述です。

ステーに変更を加えた場合，変更検査を受ける必要があります。

ステーとは強度を向上させるための補強材の事です。

補強材に不備があると，ボイラーの破損に繋がり非常に危険です。

変更時は検査を受け，設備ごとに定められたステーの性能を満たすようにしておく必要があります。

誤った記述です。

空気予熱器に変更を加えた場合，変更検査は不要です。

空気予熱器は煙道に設置され，高温の排ガスから熱回収を行い燃焼用に供給される空気を予め温めておく装置になります。

誤った記述です。

水処理装置は，ボイラーに供給する水から不純物を取り除いたり，

ｐｈや溶存酸素濃度などの水質を調整するものです。

誤った記述です。

検査証の有効期限は原則１年（最長２年）となります。

休止中のボイラーを改めて使用する場合は，使用再開検査を受ける必要があります。

煙管は排ガスの通路であり、法令上「胴、ドーム、炉筒、火室、鏡板、天井板、管板、管寄せ又はステー」のようなボイラー本体の主要部には該当しません。

そのため、煙管のみの変更では変更検査は不要とされています。

ステーとは、ボイラー内部の圧力に耐えるための補強部材であり、これに変更を加えるとボイラー本体の強度や安全性に直接影響を及ぼします。

よって、法令上ステーに変更を加える場合は変更検査を受けなければならないと定められています。

空気予熱器は、燃焼効率や水質改善のための付帯設備です。

法令で言う「附属設備（エコノマイザ・過熱器など）」とは別区分となり、変更検査の対象には含まれません。

前述と同じように、水処理装置は、燃焼効率や水質改善のための付帯設備です。

法令で言う「附属設備（エコノマイザ・過熱器など）」とは別区分となり、変更検査の対象には含まれません。

変更検査ではなく使用再開検査を受ける必要があります。変更検査の対象とは別の手続きなので、ここで取り上げられている状況は変更検査の必要があるケースとは言えません。