二級ボイラー技士の過去問
令和6年4月公表
関係法令 問8

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問題

二級ボイラー技士試験 令和6年4月公表 関係法令 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁について、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。
  • 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。
  • 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
  • 貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。
  • 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の圧力を設計圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
  • 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

鋼製ボイラーの安全弁についての問題です。

特に過熱器の仕組みについてしっかり把握しておく必要があります。

選択肢1. 伝熱面積が50m2を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない。

正しい記述です。

問題では50m2を超える蒸気ボイラーとなっていますが、50m2以下の場合、安全弁は1個で問題ありません。

一応押さえておきましょう。

選択肢2. 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。

正しい記述です。

この「鉛直」という言葉は見慣れないかもしれませんが、「弁軸は鉛直」と覚えておきましょう。

選択肢3. 貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。

正しい記述です。

「出口付近」という言葉が「入口付近」などと変えて出題される可能性もあるので、注意して下さい。

選択肢4. 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の圧力を設計圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の「圧力」を設計「圧力」以下ではなく、「温度」を設計「温度」以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。と定められています。

選択肢5. 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

正しい記述です。

問題文の「120℃」という数字が「100℃」などと変えて出題される事も予想されるので、押さえておきましょう。

まとめ

この安全弁には温度を下げる目的があり、このように定められています。

ちなみにこの過熱器の安全弁は本体の安全弁より先に作動する必要があるので、こちらも押さえておきましょう。

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