二級ボイラー技士 過去問
令和6年4月公表
問39 (関係法令 問9)
問題文
鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)に取り付けなければならない附属品で、法令に定められているものは次のうちどれか。
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問題
二級ボイラー技士試験 令和6年4月公表 問39(関係法令 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く。)に取り付けなければならない附属品で、法令に定められているものは次のうちどれか。
- 水柱管
- ガラス水面計
- 験水コック
- 吹出しコック
- 温度計
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この過去問の解説 (3件)
01
鋳鉄製温水ボイラーに取り付けなければならない附属品について問われています。
鋳鉄製温水ボイラーの構造を理解して、何が必要が把握しておく事がこの問題を解くポイントとなります。
水柱管は鋳鉄製温水ボイラーに取り付ける必要がありません。
水柱管は温水ボイラーではなく、蒸気ボイラーで使用します。
ガラス水面計は鋳鉄製温水ボイラーに取り付ける必要がありません。
ガラス水面計は温水ボイラーではなく、蒸気ボイラーで使用します。
水柱管と同じ役割を持っています。
験水コックは鋳鉄製温水ボイラーに取り付ける必要がありません。
験水コックは主に蒸気ボイラーで使用します。
蒸気ボイラーはガラス水面計を2つ以上つける必要がありますが、そのうちの1つを験水コックにしても問題ありません。
吹き出しコックは鋳鉄製温水ボイラーに取り付ける必要がありません。
吹出しコックは蒸気ボイラーで使用します。
蒸気ボイラーでは吹出しコックではなく吹出し弁でも問題ありません。
鋳鉄製温水ボイラーには、ボイラーの温水温度を測る温度計を取り付ける必要があります。
この問題に限らず温水ボイラーは温水を測る必要があると覚えておきましょう。
他の附属品も必要なものがあるかもしれませんが、あくまでも法令で定まっているものなので、この点はしっかり理解しておきましょう。
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02
温水ボイラーの付属品についての問題です。
温水ボイラーに必要な付属品は以下の通りです。
・逃がし弁(水の温度が120℃以下)
・安全弁(水の温度が120℃超過)
・水高計または圧力計
・温度計
誤った記述です。
温水ボイラーは,水柱管の設置が法令で定められていません。
水柱管には水位を検出する計器が入っています。
目視で水面を確認する場合は,水面計に連絡されます。
誤った記述です。
温水ボイラーは,ガラス水面計の設置が法令で定められていません。
ガラス水面計は水柱管と連絡され,目視で水面を確認する目的があります。
誤った記述です。
温水ボイラーは,験水コックの設置が法令で定められていません。
験水コックは水面を測定する目的で設置されます。
誤った記述です。
温水ボイラーは,吹出しコックの設置が法令で定められていません。
吹出しコックはスケールその他の沈殿物を排出する目的で設置されます。
正しい記述です。
温水ボイラーの出口付近における温水の温度を表示する温度計の設置が法令で定められています。
温水ボイラーと蒸気ボイラーに必要な付属品を混在しないように注意しましょう。
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03
鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く)に取り付けなければならない附属品として、どれが法令で定められているかを問う問題です。蒸気ボイラーとは異なる要件があるため、温水ボイラー独自の規定を確認することがポイントとなります。
水柱管は蒸気ボイラーの水位検出(ガラス水面計との連絡など)に用いられる装置です。温水ボイラーでは法令上、水柱管の設置は義務付けられていません。
ガラス水面計も蒸気ボイラーで水位を直接確認するために用いられる装置です。温水ボイラーの場合、ガラス水面計の設置は義務付けられていません。
試験的に水位を確認するために蒸気ボイラーへ取り付けるものです。温水ボイラーでは、水面管理ではなく圧力計や水高計で対応可能とされているため、験水コックの取り付け義務はありません。
スケールや沈殿物を排出するために主に蒸気ボイラーに設ける装置です。鋳鉄製温水ボイラーの場合、吹出し管や吹出しコックの取り付けは必須ではありません。
温水ボイラーについては、「ボイラーの出口付近における温水の温度を表示する温度計を取り付けなければならない」ことが法令で定められています。したがって、鋳鉄製温水ボイラー(小型ボイラーを除く)に取り付けが義務付けられているのは「温度計」です。
正解は「温度計」です。温水ボイラーは、蒸気ボイラーとは異なり、水位よりも温度や圧力の管理が中心となります。法令上、温水温度の把握は非常に重要とされており、温度計の設置が義務付けられています。
蒸気ボイラーと温水ボイラーで必要な附属品をしっかり区別することが大切です。
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