調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2023年3月公開問題
問58

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2023年3月公開問題 薬学一般 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

次の1~5は薬物療法に関する説明である。誤っているものはどれか。1つ選びなさい。
  • 糖尿病の患者にインスリンを投与して治療することは補充療法である。
  • インフルエンザなどのワクチン接種は予防療法である。
  • 結核に対して使われるペニシリンは予防療法である。
  • 感冒の患者に投与する葛根湯エキスは対症療法である。
  • 鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは補充療法である。

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この過去問の解説 (2件)

01

誤っているのは

結核に対して使われるペニシリンは予防療法である。

です。

薬物による治療はその働きによって、原因療法、対症療法、補充療法、予防療法に分類されます。

原因療法☣は病気の原因を根本的に除去、抑制することを目的としています。

対症療法💊は病気の症状を抑えることを目的としています。

補充療法💧は体内で不足している成分を補うことを目的としています。

予防療法💉はその名の通り、病気にかからないための治療法です。

結核に対して使われるペニシリンは抗生物質であり、原因となる結核菌の死滅を目的としているので予防療法ではなく原因療法となります。

選択肢1. 糖尿病の患者にインスリンを投与して治療することは補充療法である。

インスリンが体内で生成されない糖尿病患者に対してインスリンを投与することは補充療法にあたります。

インスリンが体内で生成されていてもその感受性が低いために血糖値が高くなっている患者もいるので注意が必要になります。

選択肢3. 結核に対して使われるペニシリンは予防療法である。

先述の通り、結核の患者に対して使用されるペニシリンは原因療法です。

選択肢4. 感冒の患者に投与する葛根湯エキスは対症療法である。

葛根湯エキスは感冒の初期の特に鼻かぜや頭痛の症状を和らげるために投与されるので対症療法です。

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02

薬物療法に関する問題です。

選択肢1. 糖尿病の患者にインスリンを投与して治療することは補充療法である。

正しい記述です。

選択肢2. インフルエンザなどのワクチン接種は予防療法である。

正しい記述です。

選択肢3. 結核に対して使われるペニシリンは予防療法である。

誤っています。

文中の「予防療法」が誤りで、正しくは「原因療法」です。

選択肢4. 感冒の患者に投与する葛根湯エキスは対症療法である。

正しい記述です。

選択肢5. 鉄欠乏性貧血の患者に対して鉄剤を投与し、治療することは補充療法である。

正しい記述です。

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