調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2023年3月公開問題
問62

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2023年3月公開問題 薬学一般 問62 (訂正依頼・報告はこちら)

次の1~5は用量と効果、毒性について述べたものである。誤っているものはどれか。1つ選びなさい。
  • 用量-反応曲線で作用が現れてくる最低の濃度を最小有効濃度という。
  • 危険域とは、治療に適した量を超えて服用した場合に、有害な症状が出てくる量の範囲である。
  • 腎臓の機能が衰えてくると、薬の作用している時間が長くなる。
  • 最小致死量を超えて致死量域に達すると、死に至る。
  • 用量-反応曲線で使われるLD50とは約50%の効果が生じる量を指す。

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この過去問の解説 (2件)

01

用量と効果、毒性に関する問題です。

選択肢1. 用量-反応曲線で作用が現れてくる最低の濃度を最小有効濃度という。

正しい記述です。

選択肢2. 危険域とは、治療に適した量を超えて服用した場合に、有害な症状が出てくる量の範囲である。

正しい記述です。

選択肢3. 腎臓の機能が衰えてくると、薬の作用している時間が長くなる。

正しい記述です。

選択肢4. 最小致死量を超えて致死量域に達すると、死に至る。

正しい記述です。

選択肢5. 用量-反応曲線で使われるLD50とは約50%の効果が生じる量を指す。

誤っています。

用量-反応曲線で使われるLD50とは、50%以上が死亡したときの量です。 約50%の効果が生じる量は、「ED50」です。

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02

誤っているのは

「用量-反応曲線で使われるLD50とは約50%の効果が生じる量を指す。」

です。

動物実験において50%以上で使用目的に合った作用が得られた量を表すのは、ED50です。

LD50は、50%以上が死亡した量を表します。

その他の選択肢については以下で説明していきます。

選択肢1. 用量-反応曲線で作用が現れてくる最低の濃度を最小有効濃度という。

最小有効濃度から最大耐用濃度の間で体重や年齢、性別に応じた適切な量が処方されます。

これを下回る量だと効果が得られません。

選択肢2. 危険域とは、治療に適した量を超えて服用した場合に、有害な症状が出てくる量の範囲である。

なお、危険域🥶をさらに超えて服用した場合の死に至るリスクが非常に高くなる量の範囲は、致死量域☠と言います。

どちらも危険であることには変わりはないため、注意しましょう。

選択肢3. 腎臓の機能が衰えてくると、薬の作用している時間が長くなる。

腎臓や肝臓では薬剤の代謝、排泄を行っています。

そのため、老化や疾病によりこれらの機能が衰えてくると体外に排出するまでに時間がかかり、

薬の作用時間が長くなってしまうことで副作用が起こりやすくなります。

選択肢4. 最小致死量を超えて致死量域に達すると、死に至る。

書いてある通りです。

過剰な薬物の服用により、内臓機能の低下や意識障害など重篤な症状が起こり、やがて死に至ります。

まとめ

医薬品の過剰摂取だけではなく、食品やハーブ、サプリメントなどとの併用で中毒症状が起こる可能性もあるので、飲み合わせや食べ合わせには注意し、必要があれば薬剤師に確認すると良いでしょう。

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