中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
企業経営理論 問9

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和元年度(2019年) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

コンピュータのソフトウェアやコンテンツなどのデジタル化された情報財は、製品開発費などの固定費が占める比率が( A )く、製品 1 単位を追加的に生産するためにかかる費用が( B )い傾向があるという特性を有している。
こうした情報財の特性は、製品市場での競争状況や、その状況に基づく競争戦略に影響を与える。特に重要なのは、複数の企業が同様の情報財を供給して、コモディティ化が生じる場合、たとえ当該市場が成長段階にあったとしても、企業間での競争が激化して、最終的には( C )の水準まで価格が低下してしまう点にある。
そのために、デジタル化された情報財では、その特性を勘案した競争戦略によって、コストリーダーシップや製品差別化を実現することで、コモディティ化に伴う熾烈な価格競争を回避すべきだとされる。例えば、パソコンのオペレーティング・システム(OS)の場合、支配的な地位を確立した企業は、ユーザー数の多さが当該製品の便益の増大につながる( D )などを背景として、持続的な競争優位を獲得してきた。

文中の空欄Dに入る語句として、最も適切なものはどれか。
  • オープン・イノベーション
  • デジュール標準
  • ネットワーク外部性
  • リバース・イノベーション
  • リバース・エンジニアリング

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この過去問の解説 (2件)

01

情報財に関する問題です。

正解は「ネットワーク外部性」です。

ネットワーク外部性とは、製品やサービスの利用者数や利用率が増えるに従い、その製品やサービスの質やメリット、利便性が利用者そのものに還元される性質や現象です。

選択肢1. オープン・イノベーション

誤りです。

選択肢2. デジュール標準

誤りです。

選択肢3. ネットワーク外部性

正解です。

選択肢4. リバース・イノベーション

誤りです。

選択肢5. リバース・エンジニアリング

誤りです。

まとめ

ネットワーク外部性を問う問題でした。頻出用語ですので、しっかり覚えておきましょう。

参考になった数3

02

空欄Dに入るのはネットワーク外部性となります。そのため項番3が正解です。

ネットワーク外部性の他の例としては、電話やSNSなどが挙げられます。

参考になった数2