中小企業診断士の過去問
令和元年度(2019年)
企業経営理論 問10
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和元年度(2019年) 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
新製品や新サービスを受け入れる市場が一様ではなく、いくつかの異なったグループによって構成されているとする考え方に、市場をマニア・マーケットと大衆マーケットとに分けて市場の顧客層の質的な違いに着目するキャズム(Chasm:市場の断層)の理論がある。
キャズムの理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
キャズムの理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- キャズムの理論では、大衆マーケットにおける新製品や新サービスの急成長は、目利きの層(アーリー・アドプター)と流行を後追いする層(レイト・マジョリティー)に対し、並行的に受け入れられる必要がある。
- キャズムの理論では、大衆マーケットを構成する流行に敏感な層(アーリー・マジョリティー)にいかに受け入れられ、その需要を喚起するかが課題となる。
- キャズムの理論では、大衆マーケットを構成する流行を後追いする層(レイト・マジョリティー)には受け入れられても、無関心の層(ラガード)に受け入れられるかどうかが問題となる。
- キャズムの理論では、まずマニア・マーケットを構成する新しいモノ好きの層(イノベーター)と無関心の層(ラガード)とに受け入れられることが必要である。
- キャズムの理論では、マニア・マーケットを構成する新しいモノ好きの層(イノベーター)に受け入れられ、いかに目利きの層(アーリー・アドプター)の反応を推測するかが問題となる。
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この過去問の解説 (2件)
01
キャズム理論に関する問題です。
この問題については以下の論点を押さえておきましょう。
①イノーベーター理論:
イノベーター理論とは、新しい製品、サービスの市場への普及率を表したマーケティング理論です。この理論では、製品の市場への普及の過程を以下の5つに分類して説明しています。
1)イノベーター:最初に製品を購入する層。新しいものを積極的に導入する。
2)アーリーアダプター:これから普及するかもしれない製品にいち早く目を付けて購入する層
3)アーリーマジョリティ:情報感度は高いが、その購入には慎重な層
4)レイトマジョリティ:新しい製品の購入には消極的な層
5)ラガード:製品の普及だけでなく、それが一般化しないと購入しない層
②キャズムの理論:
キャズム理論とは、イノベーター理論におけるイノベーターとアーリーアダプターをマニア・マーケット、アーリーマジョリティーからラガードを大衆マーケットとし、この間の溝を超えることが市場開拓において重要だとする理論です。
したがってキャズム理論では大衆市場の入り口であるアーリーマジョリティにいかに食い込むかが問題とされるのです。
以上を踏まえて選択肢の内容を検討します。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
キャズム理論に関する問題でした。イノベーター理論と併せて論点整理しておきましょう。
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02
それについて述べられているのは項番2のみのため、項番2が正解となります。
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