中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
経営情報システム 問19

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和3年度(2021年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

ソフトウェア、システム、サービスに関わる人たちが同じ言葉で話すことができるようにするための共通枠組みとして、「共通フレーム2013」が情報処理推進機構( IPA )によって制定されている。
「共通フレーム2013」に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

a  企画プロセスは、経営・事業の目的・目標を達成するために必要なシステムに関係する要件を明らかにし、システム化の方針を立て、システムを実現するための実施計画を立てるプロセスである。
b  システム化構想の立案プロセスは、システム構築に必要なハードウェアやソフトウェアを記述したシステム方式を作成するプロセスである。
c  監査プロセスは、成果物が利用者の視点から意図された正しいものになっているかを確認するプロセスである。
d  要件定義プロセスのアクティビティには、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。
e  システム適格性確認テストプロセスは、利用者に提供するという視点でシステムが適用環境に適合し、利用者の用途を満たしているかどうかを運用環境において評価するプロセスである。
  • aとb
  • aとd
  • bとd
  • cとd
  • dとe

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この過去問の解説 (3件)

01

答え:2

共通フレーム2013についての問題です。

共通フレームとは、情報処理推進機構( IPA )によって制定されている「ITシステム開発の作業規定」であり、ITシステムにかかわるすべての関係者にとっての共通言語となることを目指したものです。現在の最新バージョンは、共通フレーム2013です。

共通フレーム2013は、ITシステムにかかわる作業を、階層的に細分化しています。ITシステムにかかわる作業とは、システムの開発だけでなく、システム導入の決断や、実際の業務としてシステム活用、さらにはシステムの廃棄など、広範な領域を含みます。これらの全体は、①合意プロセス、②テクニカルプロセス、③運用・サービスプロセス、④支援プロセス、⑤プロジェクトプロセス、⑥組織のプロジェクトイネーブリングプロセス、⑦プロセスビュー、⑧修整プロセス、以上8つのプロセスに細分化されます。

前述のテクニカルプロセス(②)は、実際にシステムを開発し、実装していく段階です。テクニカルプロセスは、さらに6つのプロセスに細分化されます。具体的には、①企画プロセス、②要件定義プロセス、③システム開発プロセス、④ソフトウエア実装プロセス、⑤ハードウエア実装プロセス、⑥保守プロセス、が定義されています。

以下 解説

a. 正しい。企画プロセスについての正しい記述です。

b. 誤り。システム化構想の立案プロセスは、共通フレーム2013では定義されていません。

c. 誤り。監査プロセスは、共通フレーム2013では定義されていません。

d. 正しい。要件定義プロセスについての正しい記述です。

e. 誤り。システム適格性確認テストプロセスは、共通フレーム2013では定義されていません。

よって、正解は2となります。

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02

共通フレーム2013では、システム開発全般にわたって、合意プロセス、テクニカルプロセス、運用・サービスプロセス、支援プロセス、プロジェクトプロセス、組織のプロジェクトイネーブリングプロセス、プロセスビュー、テーラリング(修整)プロセスを定義しています。

テクニカルプロセスでは、企画プロセス、要件定義プロセス、システム開発プロセス、ソフトウエア実装プロセス、ハードウエア実装プロセス、保守プロセスを定義しています。

a.正しい。

b.誤り。システム化構想の立案プロセスは、定義されていません。

c.誤り。監査プロセスは定義されていません。

d.正しい。

e.誤り。システム適格性確認テストプロセスは、定義されていません。

従って、2.が正解です。

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03

「共通フレーム2013」に関する問題です。

a.適切です。

b.不適切です。

立案プロセスでは,経営課題を解決するための新たな業務とシステムの構想を立案します。

c.不適切です。

監査プロセスは共通フレーム2013で定義されていません。

d.適切です。

e.不適切です。

システム適格性確認テストプロセスは共通フレーム2013で定義されていません。

選択肢1. aとb

上記説明より、aとdが適切です。

選択肢2. aとd

正解です。

選択肢3. bとd

上記説明より、aとdが適切です。

選択肢4. cとd

上記説明より、aとdが適切です。

選択肢5. dとe

上記説明より、aとdが適切です。

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