中小企業診断士の過去問
令和3年度(2021年)
経営情報システム 問20

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和3年度(2021年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

近年、情報システムの信頼性確保がますます重要になってきている。情報システムの信頼性確保に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • サイト・リライアビリティ・エンジニアリング( SRE )とは、Webサイトの信頼性を向上させるようにゼロから見直して設計し直すことである。
  • フェイルセーフとは、ユーザが誤った操作をしても危険が生じず、システムに異常が起こらないように設計することである。
  • フェイルソフトとは、故障や障害が発生したときに、待機系システムに処理を引き継いで、処理を続行するように設計することである。
  • フォールトトレランスとは、一部の機能に故障や障害が発生しても、システムを正常に稼働し続けるように設計することである。
  • フォールトマスキングとは、故障や障害が発生したときに、一部の機能を低下させても、残りの部分で稼働し続けるように設計することである。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤り。SREとは、サービスやプロダクトの安全性や信頼性の向上を図るために、システム運用の自動化・効率化などを行うことです。

2.誤り。フェイルセーフとは、障害が発生した場合、障害による被害が拡大しない方向に制御すること、またはその設計方針です。

3.誤り。フェイルオーバの説明です。フェイルソフトとは、障害が発生した場合、システムの全面停止を避け、機能を低下させても運転を継続させること、またはその設計方針です。

4.正しい。

5.誤り。フェイルソフトの説明です。フォールトマスキングとは、システムのある部分に障害が発生した際、補正などを行なって外部からは障害がわからないよう隠蔽しながら(稼働を継続しながら)、同時に自律的な障害修復も行うことです。

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02

答え:4

1. 誤り。SREとは、システムやサービスの信頼性を確保するための方法論で、Googleが提唱しました。旧来は、システムの「開発」と「運用」が異なるエンジニアチームによって行われていました。そのひずみを解消し、ユーザーの満足度を向上させるために考えられた方法が、SREです。SREでは、開発チームと運用チームが一体となって、システムの維持や向上を行います。

2. 誤り。フェイルセーフとは、部品が壊れたり、操作方法を間違ったりしても、ユーザーに危険が及ばないようにするという設計思想です。

3. 誤り。フェイルソフトとは、故障や障害が発生したとしても、故障箇所を切り離すなどして被害を最小限に抑え、機能低下を許しても、システムの完全な停止を防ぐことを目指す設計思想です。

4. 正しい。フォールトトレランスに関する正しい記述です。

5. 誤り。フォールトマスキングとは、たとえ障害が発生しても、それが外部に影響を与えないような仕組みにするという設計思想です。

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03

情報システムの信頼性確保に関する問題です。

選択肢1. サイト・リライアビリティ・エンジニアリング( SRE )とは、Webサイトの信頼性を向上させるようにゼロから見直して設計し直すことである。

不適切です。

サイト・リライアビリティ・エンジニアリング( SRE )とは、ITサービスの信頼性を高めるために設計を行うことです。

選択肢2. フェイルセーフとは、ユーザが誤った操作をしても危険が生じず、システムに異常が起こらないように設計することである。

不適切です。

フェールセーフとは、装置はいつか必ず壊れることを前提とし、故障時や異常発生時でも、安全側に動作させることです。

選択肢3. フェイルソフトとは、故障や障害が発生したときに、待機系システムに処理を引き継いで、処理を続行するように設計することである。

不適切です。

フェイルソフトとは、事故や故障が発生した際に、問題の個所を切り離すことで被害を最小限にすることです。

選択肢4. フォールトトレランスとは、一部の機能に故障や障害が発生しても、システムを正常に稼働し続けるように設計することである。

適切です。

選択肢5. フォールトマスキングとは、故障や障害が発生したときに、一部の機能を低下させても、残りの部分で稼働し続けるように設計することである。

不適切です。

フォールトマスキングとは、障害が発生しても外部に影響が発生しないようにすることです。

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