中小企業診断士の過去問
令和4年度(2022年)
中小企業経営・中小企業政策 問31
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 中小企業経営・中小企業政策 令和4年度(2022年) 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
中小企業庁は、経営環境の変化が激しい時代において、経営資源が限られている中小企業、小規模事業者に対して、どのような伴走支援を行えば、その成長・事業継続・復活を導くことができるかを検討すべく、「伴走支援の在り方検討会」を立ち上げ、あるべき中小企業伴走支援の姿を「経営力再構築伴走支援モデル」として整理している(「中小企業伴走支援モデルの再構築について~新型コロナ・脱炭素・DXなど環境激変下における経営者の潜在力引き出しに向けて~」令和4年3月15日)。
この整理において示されている「経営力再構築伴走支援モデルの三要素」として、最も不適切なものはどれか。
この整理において示されている「経営力再構築伴走支援モデルの三要素」として、最も不適切なものはどれか。
- 具体的な支援手法(ツール)は自由であり多様であるが、相手の状況や局面によって使い分ける。
- 経営者の「自走化」のための内発的動機づけを行い、「潜在力」を引き出す。
- 支援に当たっては対話と傾聴を基本的な姿勢とすることが望ましい。
- 不確実性が高い時代において支援者が取るべき基本的なプロセスは、課題解決策の検討を「入口」とすることである。
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この過去問の解説 (3件)
01
不確実性が高い時代において支援者が取るべき基本的なプロセスは、課題解決策の検討を「入口」とすることである。が正解の選択肢となります。
正しい記述です。
正しい記述です。
正しい記述です。
「入口」ではなく「出口」が正しいため、誤りの選択肢となります。
本問では「最も不適切なもの」を選択させる設定となっていますので、与件の確認を必ず行いましょう。不適切なものを選択させるため、事前の対策ができていなくても違和感があるかどうかという判断基準で選択肢を絞り込むことも可能です。
対応しなければならない範囲が広いため、全てを完璧に対策しておくことは不可能であり、また現実的とは言えません。第30問のように、今年策定された施策については事前に対応すること自体が難しいです。
大事なことは、試験本番でいかに冷静に柔軟に対応するかです。中には多くの受験生が対応に苦慮する、いわゆる「捨て問」のような問題が出題されることもあります。その際に、時間を節約するために割り切って1問を捨てることや、推測を働かせて時間をかけてでも1問を取りに行くという、その場での対応力が求められています。同じ問題でも、人によっては捨て問にもなり得点源にもなります。多くの受験生が正解できる頻出問題で取りこぼさないことは言うまでもありませんが、一次試験を実際に受験し突破した者としては、科目突破するためには試験本番でいかに冷静さを失わずに柔軟に対応して正解を積み重ねていくかが重要であることをアドバイスしたいと思います。
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02
経営力再構築伴走支援モデルの三要素では、以下の3つが挙げられています。
①支援に当たっては対話と傾聴を基本的な姿勢とすることが望ましい
②経営者の「自走化」のための内発的動機づけを行い、「潜在力」を引き出す
③具体的な支援手法(ツール)は自由であり多様であるが、相手の状況や局面によって使い分ける
適切です。
適切です。
適切です。
不適切です。
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03
(基本知識)
中小企業白書2022年度版からの出題です。Ⅱ‐381に3要素について記載されています。
要素1:支援にあたっては対話と傾聴を基本的な姿勢とすることが望ましい
要素2:経営者の「自走化」のための内発的動機付けを行い、「潜在力」を引き出す。
要素3:具体的な支援手法(ツール)は自由であり多様であるが、相手の状況や局面によって使い分ける
この問題を解くためには、要素3つを覚えておくということもありますが、大きな方向性として、支援の在り方が、持続的発展を目指すために、経営者の自己変革力、潜在力を引き出して経営力を強化・再構築することを目的とすべきという方向性になってきたことを押さえておくことの方が重要です。そのために目先の課題を追いかけるのではないとしています。
要素3の通り。正しい。
要素2の通り。正しい。
要素1の通り。正しい。
目先の課題解決ではなく、経営者の自己変革力や潜在力を引き出していくべきと書かれていますので誤り。
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