FP2級の過去問
2017年5月
学科 問13

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問題

FP技能検定2級 2017年5月 学科 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • 確定年金では、年金受給開始前に被保険者が死亡した場合、被保険者の相続人が契約時に定められた年金受取総額を死亡給付金として受け取ることができる。
  • 保証期間付終身年金では、保証期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、被保険者の相続人が残りの保証期間に対応する年金または一時金を受け取ることができる。
  • 外貨建て個人年金保険では、円換算特約を付加することで、為替変動があっても円貨で受け取る場合の年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることはない。
  • 変額年金では、解約した場合に受け取る解約返戻金の額が運用実績によって増減するが、その額は既払込保険料相当額が最低保証されている。

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この過去問の解説 (4件)

01

1.× 誤りです。
確定年金とは、年金支払い開始後定められた期間のみ、被保険者の生死にかかわらず、年金が支払われるのが特徴です。
年金支払い開始前に被保険者が死亡した場合は、既払込保険料相当額が死亡給付金として支払われます。

2.〇 設問のとおりです。
保証期間付終身年金とは、保証期間内は被保険者の生死に関係なく年金が支払われます。
保証期間中に被保険者が死亡した場合、保証期間満了まで年金を受け取るか、残りの補償期間分の年金を一時金で受け取るかのいずれかを選択することとなります。

3.× 誤りです。
外貨建ての金融商品では、保険料支払い時と保険金受取時の為替相場による為替変動リスクが存在し、将来の年金額は増減します。
円換算特約は、運用は外貨で行うものの、保険料支払いと保険金受取を円に換算して行うという特約で、為替変動による損失を完全に回避することはできません。

4.× 誤りです。
変額年金は運用実績によって、将来受け取ることのできる年金額が増減します。
既払込保険料相当額の死亡給付金が最低保証されているものも多いですが、解約返戻金には最低保証はありません。


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02

1.不適切
確定年金とは、あらかじめ年金受取期間が定められており、その期間内は被保険者の生死にかかわらず、年金を受け取ることができます。年金受給前に被保険者が死亡した場合、既払込保険料相当額が死亡給付金として受け取ることができます。

2.適切
保証期間付終身年金は、保証期間分の年金は被保険者が死亡した場合、残りの保証期間に対応する年金または一時金として受け取ることができます。

3.不適切
外貨建て個人年金保険では、円高外資安になれば、円に換算した時など価格は下落しますし、反対に円安外貨高になれば、円換算した時の価格は上昇し、為替リスクが発生します。円換算特約は、円貨で受け取るために付加する特約ですから、為替リスクを回避することはできません。

4.不適切
変額年金は、保険会社が株式や債券を運用し、その運用成果に応じて年金や解約返戻金の額が変動する個人年金保険です。死亡保険金には最低保証がありますが、解約返戻金や満期保険金には最低保証はありません。

よって、正解は2となります。

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03

2が正解です。

1.不適切です。確定年金は被保険者の生死にかかわらず、一定期間(5年、10年など)年金が受け取れます。
年金受給開始後に死亡した場合は、受取分が遺族に支払われますが、受給開始前に死亡した場合は、既払込保険料相当額が死亡給付金として払い戻されます。

2.適切です。保証期間付終身保険は、保証期間中は被保険者の生死にかかわらず年金が受け取れ、保証期間経過後は生存している限り年金を受け取ることができます。
保証期間中に被保険者が死亡した場合は、残りの保証期間に対応する年金または一時金が遺族に支払われます。

3.不適切です。外貨建て個人年金保険は、将来受け取る外貨建てでの年金額は確定しており、円高外貨安になると円換算したときの価格は下落、円安外貨高になれば円換算したときの価格は上昇します。
円換算特約は、外貨建て保険の保険金・年金等を円貨で受け取る為に付加する特約ですが、為替変動による損失を回避するものではありません。

4.不適切です。変額個人年金保険は、株式や債券等で運用される保険料の運用実績により、受け取る年金額が変動します。
年金受取前の死亡給付金は払込保険料相当額が保証されるのが一般的ですが、受取年金額や解約払戻金は保証されないのが一般的です。

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04

【正解 2】

1.不適切
確定年金は、生死に関係なく一定期間年金を受け取ることが出来ますが、受け取るのは、契約時に定められた年金受取総額ではなく、それまで支払った保険料相当額が死亡保険金となります。

2.適切
保証期間付終身年金では、保証期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、被保険者の相続人が残りの保証期間に対応する年金または一時金を受け取ることができます。

3.不適切
円換算特約とは、受け取時に円貨で受け取るだけの特約であって、年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることもありえます。

4.不適切
変額年金を解約すると、解約返戻金が返ってくるわけですが、既払込保険料相当額が最低保証されているわけではありません。

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