FP2級の過去問
2017年5月
学科 問12

１．×　誤りです。
定期保険特約付き終身保険とは、終身保険に定期保険の特約を上乗せした保険であり、定期部分には全期型と更新型があります。
このうち更新型は、主契約の保険料払い込み満了までの間は、健康状態にかかわらず、医師の告知・診査なく保険期間を自動更新できます。
ただし、更新後の保険料は更新時点での年齢と保険料率で計算されるため、通常保険料はあがります。

２．〇　設問のとおりです。
逓減定期保険とは、保険期間の経過とともに保険金額が逓減するタイプの保険であり、保険料は保険期間を通して変わることはありません。

３．〇　設問のとおりです。
長期平準定期保険とは、定期保険の中でも保険期間が長めに設定されている保険のことを指し、終身保険に近い死亡保障が受けられることが特徴です。
保険期間中は支払い保険料および受取保険金額は一定です。

４．〇　設問のとおりです。
養老保険は保険期間を決めて加入し、途中で被保険者が死亡または高度障害状態になった際は死亡・高度障害保険金が支払われます。
また、満期まで生存した場合も同額の満期保険金を受け取ることができます。
保障機能と貯蓄機能の両方を備えているため、保険料は定期保険や終身保険に比べると高額になっています。

【正解 1】

1.不適切
定期保険特約付終身保険は、加入時から10年や15年など一定の期間のみ定期保険となり、更新する場合の保険料は、その時の年齢や保険料率で再度計算されます。

2.適切
逓減定期保険の保険料は一定です。
保険金額が逓減していくので、保険料も下がっていくと思うかもしれませんが、もともと保険金額の逓減を織り込んだ保険料となっています。

3.適切
長期平準定期保険は長期間に渡って保障される死亡保険です。保険料および死亡保険金は一定となります。

4.適切
養老保険では、被保険者が保険期間満了時まで生存している場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。
保険期間中に亡くなった場合は、死亡保険金が支払われます。

1.不適切
定期保険特約付終身保険は、定期保険の保険期間を終身保険と同じにした「全期型」と、終身保険の払込期間を短く設定した「更新型」があります。「更新型」は、更新時に定期保険部分の保険料が上がるため、同じ条件で更新した場合、「全期型」に比べると契約当初の保険料が安くても、最終的な総支払保険料が高くなるのが一般的です。

2.適切
逓減定期保険は、支払う保険料は一定ですが、期間の経過に応じて、保障金額が一定の割合で減少していく定期保険です。

3.適切
長期平準定期保険は、契約期間中の保険金額が変わらない定期保険です。

4.適切
養老保険は、定められた期間内に死亡または高度障害状態になった場合に保険金が支払われると同時に、生存して満期を迎えた場合には、死亡保障額と同等の満期保険金が支払われる保険です。

よって、正解は1となります。

1が正解です。

1．適切ではありません。定期保険特約付終身保険は定期保険を特約として、主契約の終身保険と組み合わせた死亡保険です。
定期部分には「全期型」と「更新型」があり、更新型の場合は医師の審査なしに更新可能ですが、保険料は更新時の年齢・保険料率で再計算されるため、高くなります。

2．適切です。逓減定期保険は、支払保険料は一定ですが、受け取れる保険金額は期間の経過に応じて、徐々に減っていきます。

3．適切です。長期平準定期保険は、保険期間を通じて、支払保険料および受け取れる死亡保険金が一定です。

4．適切です。養老保険は保険期間中に被保険者が死亡したり高度障害状態になると、死亡・高度障害保険金が支払われ、保険期間満了まで生存すると同額の満期保険金が支払われます。