FP2級の過去問 2017年5月 学科 問11

3が正解です。

1．適切です。保険業法により、保険募集人は原則として、顧客と保険契約を締結する際に、契約概要等の重要事項に加え、保険金の支払条件や保険金額等の、顧客が保険加入の判断をするのに必要な情報を提供する情報提供義務があります。

2．適切です。保険業法により、保険募集人は原則として、顧客の意向やニーズを把握したうえで、意向に沿った保険商品を提案し、意向と当該保険契約の内容が合致していることを顧客が確認する機会の提供を行う意思把握義務があります。

3．不適切です。保険業法により、保険募集人は契約者や被保険者から要請を受けた場合であっても、保険料の割引や払い戻し、支払いの立替をすることはできません。

4．適切です。複数の保険会社の商品を取り扱う乗合代理店は顧客に対し、取扱商品の中から比較可能な商品の一覧の提示を行うことと、その中から特定の保険会社の商品を推奨販売する場合には、その理由についての説明を行うことが必要です。

１．〇　設問のとおりです。
保険業法により保険募集人は、顧客との保険契約の際、顧客が保険加入の可否を判断するために必要な情報として、保険料や保険金の支払条件などの情報を提供する義務があります。

２．〇　設問のとおりです。
保険業法により保険募集人は、顧客の意向やニーズを十分に把握し、それに沿ったプランを提示する意向把握義務があります。

３．×　誤りです。
保険業法により、保険募集人は保険契約者又は被保険者に対し、保険料の割引や割戻し・その他特別な利益の提供または提供の約束をすることは禁止されています。

４．〇　設問のとおりです。
複数の保険会社の商品を取り扱う保険代理店を乗合代理店といいます。
顧客の意向に沿った保険商品を複数提示して比較し、その中で特定の保険商品を推奨する場合は、その理由を説明する必要があります。

【正解 3】

1.適切
保険募集人は、顧客と保険契約を締結する際、原則として、契約概要等の重要事項に加え、保険金の支払条件など顧客が保険加入の判断の参考となる情報の提供を行わなければなりません。

2.適切
保険募集人は、契約時に「意向確認書」という書類に記入することになっています。
これは、顧客の意向を把握し、意向に沿う保険契約を提案し、顧客の意向と当該保険契約の内容が合致していることを顧客が確認する機会を提供するということです。

3.不適切
割引や割戻しは保険募集の禁止行為として、保険業法に記載されています。

4.適切
「特定の商品を推奨する際は、顧客に対してその理由をわかりやすく説明すること。」と保険協会のガイドラインに記載されています。

1.適切
保険業法は、保険会社の健全かつ適切な運営、公正な保険募集の確保により、保険契約者等の保護を図ることを目的とした法律です。保険募集の際には、顧客が保険に加入するかどうかを判断するのに必要な情報の提供をしなければなりません。

2.〇
保険募集人は、顧客の意向を把握し、これに沿った保険商品を販売しなければなりません。

3.不適切
保険募集人は、契約者や被保険者から要請があったとしても、保険料の割引や割り戻しを行ってはいけません。

4.適切
複数の保険会社の保険商品を販売する代理店（乗合代理店）は、顧客の意向に沿った商品の一覧を提示し、推奨した商品の提示理由を明らかに説明することが必要です。

よって、正解は3となります。