FP2級の過去問
2017年5月
実技 問64
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問題
FP技能検定2級 2017年5月 実技 問64 (訂正依頼・報告はこちら)
下記<資料>に関する次の(ア)~(エ)の記述について、正しいものを選択しなさい。
なお、所得税および住民税は一切考慮しないものとする。また、(エ)の計算結果については小数点以下第4位を切り捨てること。
(ア)KA株式会社の社債のような発行方式をオーバーパー発行という。
(イ)KA株式会社の社債を額面100万円分購入した場合、償還時には101万円が償還される。
(ウ)2019年5月30日にKB株式会社の社債を額面100万円分購入し、償還まで保有した場合、償還までに7回の利払いがある。
(エ)2020年1月31日にKB株式会社の社債を単価95円で額面100万円分購入し、償還まで保有した場合(残存期間2年)の最終利回り(単利・年率)は3.473%である。
なお、所得税および住民税は一切考慮しないものとする。また、(エ)の計算結果については小数点以下第4位を切り捨てること。
(ア)KA株式会社の社債のような発行方式をオーバーパー発行という。
(イ)KA株式会社の社債を額面100万円分購入した場合、償還時には101万円が償還される。
(ウ)2019年5月30日にKB株式会社の社債を額面100万円分購入し、償還まで保有した場合、償還までに7回の利払いがある。
(エ)2020年1月31日にKB株式会社の社債を単価95円で額面100万円分購入し、償還まで保有した場合(残存期間2年)の最終利回り(単利・年率)は3.473%である。
- (ア)○ (イ)× (ウ)○ (エ)×
- (ア)○ (イ)× (ウ)× (エ)○
- (ア)× (イ)× (ウ)○ (エ)×
- (ア)× (イ)○ (ウ)○ (エ)×
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この過去問の解説 (3件)
01
(ア)適切です。
額面より高い金額で発行される社債をオーバーパー発行といいます。
KA株式会社の社債は、額面100円につき101.00円で発行されているため、オーバーパー発行です。
(イ)不適切です。
償還される金額は額面金額になるため、償還時には100万円が償還されます。
(ウ)不適切です。
2019年5月30日にKB株式会社の社債を額面100万円分購入し、償還まで保有した場合、償還までの利払い日は、2019年7月31日、2020年1月31日、2020年7月31日、2021年1月31日、2021年7月31日、2022年1月31日の6回です。
(エ)適切です。
最終利回り
={表面利率+(額面ー購入価格)÷残存年数}
÷購入価格×100
のため、
最終利回り
={0.80%+(100円ー95円)÷2年}÷95円×100
=3.47368...%
となり、小数点以下第4位を切り捨てると、
3.473%となります。
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02
KA株式会社のように、債券価格が額面を上回る発行方式をオーバーパー方式といいます。
(イ)× 償還時には101万円が償還されるというのが誤りです。
償還時には額面の価格が償還されるので、この場合は100万円が償還されます。
(ウ)× 7回は誤りです。
2019年5月30日に購入した場合の利払い日は19年7月末、20年1月末、20年7月末、21年1月末、21年7月末、22年1月末となります。
したがって、償還までの利払いは6回となります。
(エ)〇 設問のとおりです。
最終利回りは、{年利子+(額面ー購入価格)÷期間}÷元本×100で求めることができます。
よって、{0.8万+(100万-95万)÷2年}÷95万×100
=3.3万÷95万×100≒3.473%(小数点以下第4位を切り捨て)となります。
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03
ア〇…オーバーパーとは、額面を上回った額で購入する債券のことです。
イ×…100万円で購入した場合、100万円で償還されます。債券とは、基本的に購入時の額面が償還されます。
ウ×…7回の利払いではなく、6回の利払いです。
2019年7月・2020年1月、7月、2021年1月、7月、2022年1月の6回です。
エ〇…計算は以下の通りです。
1年の利子=100円×0.80%=0.8
1年の差益=100円ー95円÷2=2.5円
0.8円+2.5円=3.3円(収益)
利回り=(3.3円/95円)×100=3.473…(切り捨て)
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