FP2級の過去問
2018年5月
学科 問10

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問題

FP技能検定2級 2018年5月 学科 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

貸借対照表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 「有形固定資産」には、土地や建物、機械設備が計上されており、いずれも一定の耐用年数に基づき減価償却が行われる。
  • 「無形固定資産」には、特許権やソフトウエアが計上されており、いずれも一定の耐用年数に基づき減価償却が行われる。
  • 「投資その他の資産」には、長期貸付金や出資金などが計上されている。
  • 「流動負債」には、買掛金や短期借入金などが計上されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 1

1.不適切。
 「有形固定資産」とは、会社が長期間にわたり所有する「固定資産」のうち、土地や建物、機械設備等の有形の(目に見える形での)資産の事をいいます。有形固定資産は、時の経過とともに価値が下がっていくため、一定の耐用年数に基づき、減価償却を行います。しかし、「土地」は時が経過しても、価値が減ってしまうことがないため、減価償却を行いません。

2.適切。
 「無形固定資産」とは、会社が長期間にわたり所有する「固定資産」のうち、目には見えないけれど、将来的に企業に利益をもたらすような財産をいいます。具体的には、特許権やソフトウェアなどがありますが、時の経過とともに価値が下がってしまいます。そのため、一定の耐用年数に基づき、減価償却を行います。

3.適切。
 「投資その他の資産」とは、会社が長期間にわたり所有する「固定資産」のうち、有形固定資産でも無形固定資産でもないものを指します。具体的には、長期貸付金や出資金などです。

4.適切。
 「流動負債」とは、1年以内に返済しなければならない会社の債務のことで、借入金や短期借入金などがあります。

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02

正解 1

1.不適切
購入後時間経過とともに価値の下がる資産を、一定の期間で毎年少しずつ購入費を経費計上することを減価償却といいます。対象となる資産は、1年以上使用できる10万円以上のものです。上記の問いの場合、有形固定資産である土地は、時間が経過しても価値が下がらない、または値上がりの可能性もあるため非減価償却資産です。

2.適切
目に見えない無形固定資産も減価償却の対象です。

3.適切
固定資産の中で、有形固定資産にも無形固定資産にも該当しないものを、投資その他の資産と呼びます。長期貸付金や出資金、短期で売買する目的でない有価証券などがあげられます。

4.適切
流動負債は、短期間で支払期限が到来する債務のことです。返済期限が1年以内に設定された借入金や買掛金、支払手形などがあげられます。

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03

1.不適切
建物や機械設備等のような「有形固定資産」は、時間の経過により価値が減少していきますが、土地は時間の経過の影響を受けないので減価償却の対象外となります。

2.適切
「無形固定資産」も特許権やソフトウエアなどは、一定の耐用年数に基づき定額法で減価償却します。

3.適切
「投資その他の資産」の長期貸付金や出資金は、固定資産に分類されます。

4.適切
「流動負債」には、1年以内に返済義務のある買掛金や支払手形、短期借入金などがあります。

よって、正解は1となります。

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