FP2級の過去問
2018年5月
学科 問40

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問題

FP技能検定2級 2018年5月 学科 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

決算書に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • 貸借対照表の資産の部の合計額と負債の部の合計額は、必ず一致する。
  • 貸借対照表の純資産の部の合計額は、マイナスになることはない。
  • 損益計算書の営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の合計額を差し引いて算出する。
  • 損益計算書の税引前当期純利益の額は、経常利益の額に営業外損益の額を加減算して算出する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 3

1.不適切。
 貸借対照表の資産の部の合計額は、負債の部および純資産の部の合計額と必ず一致します。
「資産の部」 = 「負債の部」 + 「純資産の部」

2.不適切。
 「資産の部」-「負債の部」=「純資産の部」となり、金額が大きければ大きいほど、健全であるといえます。しかし、債務超過の会社であれば、純資産の部の合計額がマイナスとなることもありえます。

3.適切。
 損益計算書は、順に作成していくと次のようになります。

・売上高 - 売上原価 = 売上総利益
・売上総利益 - 販売費及び一般管理費 = 営業利益
・営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 = 経常利益
・経常利益 + 特別利益 - 特別損失 = 税引前当期純利益
・税引前当期純利益 - 法人税等 = 当期純利益

したがって、営業利益は売上総利益の額から販売費及び一般管理費を差し引いたものとなります。

4.不適切。
 税引前当期純利益の額は、経常利益の額に特別損益の額を加減算して算出します。(上記3参照)

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02

正解 3

1.不適切
貸借対照表の資産の部の合計額は、負債の部の合計額と純資産の部の合計額と必ず一致します。

2.不適切
純資産はいわゆる自己資本です。総資産に対する純資産の比率を自己資本比率といい、高いほど財務状況が良好とされています。負債が資産を上回る状態を債務超過といい、その場合純資産はマイナスとなります。

3.適切
営業利益は、その企業の本業によって稼いだ利益のことです。売上総利益から販売費および一般管理費の合計額を差し引いた金額のことをいいます。

4.不適切
税引前当期利益は、法人税等のその期に納める税金を支払う前の利益額のことです。経常利益(営業利益+営業外利益-営業外費用)から特別損益の額を加減算して算出します。

参考になった数1

03

1.不適切
貸借対照表の資産の部の合計額(借方)は、負債の部の合計額+純資産の部の合計額(貸方)と必ず一致します。

2.不適切
負債の部の合計額が資産の部の合計額を上回ってしまった場合、純資産の合計額がマイナスとなります。

3.適切
損益計算書の営業利益の額は、本業でかかった経費を差し引いた額をいいます。営業利益は次の手順で算出されます。
・売上高-売上原価=売上総利益(粗利)…A
・A-販売費及び一般管理費=営業利益

4.不適切
経常利益は、本業と副業を合わせて利益をさします。税引前当期純利益にたどりつくまでに、臨時収入・臨時支出である特別損益が反映されている必要があります。

よって、正解は3となります。

参考になった数1