FP2級の過去問
2018年5月
実技 問65
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問題
FP技能検定2級 2018年5月 実技 問65 (訂正依頼・報告はこちら)
細川さんと宇野さんは、下記<資料>のとおり、PT株式会社の株式(以下「PT株式」という)を2017年11月から2018年3月において毎月15日に購入した。細川さんと宇野さんのPT株式の取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、このほかにPT株式の取引はないものとし、手数料および税金は考慮しないものとする。また、購入株数は正しいものとする。
- 細川さんの平均購入単価は、宇野さんの平均購入単価よりも低くなっている。
- 細川さんは、保有株式数が100株以上になるまで売却できない。
- 宇野さんは、2018年に開催される定時株主総会の議決権を持たない。
- 宇野さんは、2018年3月期の期末株主配当金として、1,000円(税引前)を受け取ることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
・細川さんの平均購入単価:10,000円×5回/(1.8株+2.0株+1.9株+2.2株+2.2株)
≒4,950.49円
・宇野さんの購入単価:(11,260円+9,760円+10,300円+9,160円+9,300円)/2株×5回
=4,978円
∴細川さんのほうが宇野さんより平均購入単価が低いです。
2.不適切
株式累積投資制度や単元未満株式投資制度で購入し、保有株式数が単元株に満たないときでも、証券会社を通して取引を行えば市場で売却可能となります。
3.適切
株式累積投資制度や単元未満株式投資制度で取引していても、保有株式数が単元株に満たない時には、定期株主総会の議決権はありません。
4.適切
宇野さんの資料より、
・2018年3月までに2株×5回=10株購入
・10株×100円=1,000円
∴配当金:1,000円
よって、正解は2となります。
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02
1・正しい内容です。
株式累積投資(るいとう)は、単元未満の株数でも毎月一定の投資で、定期的に株式を購入することができます。
毎月一定の額で買うので、平均単価は別途計算することになります。
平均単価は、「総合計購入株式数÷総投資金額」で求めることができます。
・細川さん
総投資金額=10000円×5=50000円
総合計購入株式数=1.8+2.0+1.9+2.2+2.2=10.1
50000÷10.1=4950円
・宇野さん
総投資金額=11260+9760+10300+9160+9300=49780円
総合計購入株式数=2×5=10
49780÷10=4978円
このことから、細川さんの購入単価が低いということになります。
2・誤った内容で正解肢です。
るいとうは、保有株式数が単元数に満たなくても売却することができます。
3・正しい内容です。
るいとうで購入した場合、保有株式数が単元数に満たない場合は、議決権を行使することは出来ない決まりになっています。
4・正しい内容です。
配当金が一株あたり100円で、宇野さんは10株を保有しているため
100×10=1000円を配当金として受けることができます。
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03
[1]適切
細川さんの平均購入単価は、
(10,000円×5)÷(1.8株+2.0株+1.9株+2.2株+2.2株)
=50,000円÷10.1株=4,950.495…円
宇野さんの平均購入単価は、
(11,260円+9,760円+10,300円+9,160円+9,300円)÷(2.0株×5)
=49,780円÷10株=4,978円
=4,978円
よって、細川さんの平均購入単価は、宇野さんの平均購入単価よりも低くなっています。
[2]不適切
株式累積投資制度では、保有株式数が単元株に満たないときでも、証券会社を通じて売却することが可能です。
[3]適切
いずれの制度により株式を取得しても、保有株式数が単元株に満たない場合は、定期株主総会の議決権を持ちません。
[4]適切
PT株式の期末株式配当金は1株当たり100円で、宇野さんは10株保有しているため、宇野さんは100円×10株=1,000円(税引前)を受け取ることができます。
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