FP2級の過去問
2018年9月
実技 問69
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問題
FP技能検定2級 2018年9月 実技 問69 (訂正依頼・報告はこちら)
藤原さんは、下記<資料>の投資用マンションについて購入を検討しており、FPの湯本さんに質問をした。下記の空欄(ア)~(ウ)に入る適切な数値または語句を語群の中から選び、その語句の組み合わせが正しい選択肢を選びなさい。なお、<資料>に記載のない条件については一切考慮しないこと。
<資料>
・購入費用の総額:2,000万円(消費税と仲介手数料等取得費用を含めた金額)
・想定される賃料(月額):100,000円
・運営コスト(月額):管理費等 10,000円、管理業務委託費 月額賃料の5%
・想定される固定資産税(年額):60,000円
藤原さん:「<資料>のマンションの購入を検討しています。気に入っているのですが、利回りについてもしっかり考えたいと思っています。」
湯本さん:「<資料>のマンションの場合、実質利回りは、(ア)万円÷2,000万円で計算できます。購入費用の総額を下げることができれば、実質利回りは(イ)。」
藤原さん:「購入にはローンを利用する予定です。確定申告で気を付けることはありますか?」
湯本さん:「不動産所得の金額の計算上、ローン返済額のうち(ウ)は必要経費になりません。」
<語群>
1.96
2.102
3.上がります
4.下がります
5.元金部分
6.利息部分
<資料>
・購入費用の総額:2,000万円(消費税と仲介手数料等取得費用を含めた金額)
・想定される賃料(月額):100,000円
・運営コスト(月額):管理費等 10,000円、管理業務委託費 月額賃料の5%
・想定される固定資産税(年額):60,000円
藤原さん:「<資料>のマンションの購入を検討しています。気に入っているのですが、利回りについてもしっかり考えたいと思っています。」
湯本さん:「<資料>のマンションの場合、実質利回りは、(ア)万円÷2,000万円で計算できます。購入費用の総額を下げることができれば、実質利回りは(イ)。」
藤原さん:「購入にはローンを利用する予定です。確定申告で気を付けることはありますか?」
湯本さん:「不動産所得の金額の計算上、ローン返済額のうち(ウ)は必要経費になりません。」
<語群>
1.96
2.102
3.上がります
4.下がります
5.元金部分
6.利息部分
- (ア)1 (イ)3 (ウ)5
- (ア)1 (イ)4 (ウ)5
- (ア)2 (イ)3 (ウ)6
- (ア)2 (イ)4 (ウ)5
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この過去問の解説 (3件)
01
[ア]96
実質利回りは収入ではなく、収入から費用を差し引いた金額で計算します。
投資用マンションでの1年間で得られる収入は、10万円(月額)×12ヶ月=120万円となります。
いっぽう1年間にかかる費用は、管理費等 12万円(年額)+管理業務委託費6万円(年額)+固定資産税6万円(年額)=24万円となりますので、年間収入120万円から24万円を差し引いた96万円が純収益となります。
実質利回りは「純収益」÷「購入費用の総額」×100で求められますので、数値を当てはめると
96万÷2,000万×100=4.8%となります。
[イ]上がります
「購入費用の総額」が下がれば、実質利回りの計算式「純収益」÷「購入費用の総額」×100の分母の数が下がる訳なので、実質利回りは上がることになります。
[ウ]元金部分
不動産所得の金額の計算上、ローン返済額のうち元金部分は必要経費になりませんが、利息部分は必要経費となります。
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02
純収益とは、年間総収入から諸経費を引いた金額となります。
実質利回りは次のように計算します。
・実質利回り(%):純収益/総投下資本×100
資料より
・純収益:10万円×12ヵ月-1万円×12ヵ月-10万円×5%×12ヵ月-6万円
=96万円
・実質利回り(%):96万円/2,000万円×100
=4.8%
上記の結果より、購入費用を下げれば、実質利回りは上がります。
また、ローン返済額のうち借入金の利子は、必要経費になりますが、借入金の元本は必要経費にはなりません。
よって、正解は1となります。
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03
年単位で採算性について検討します。
<資料>より
年間収入
月額賃料100,000円×12ヵ月=年間1,200,000円
支出(費用)
管理費 月額10,000円×12ヵ月=年間120,000円
固定資産税 年間60,000円
・管理業務委託費の計算 月額賃料の5%
100,000円×5%=月額5,000円
5,000円×12ヵ月=年間60,000円
・年間支出(年間の費用)の計算
120,000円+60,000円+60,000円=240,000円
・年間収支の計算
1,200,000円-240,000円=960,000円
・実質利回り(%)の計算
年間収支÷総投入資金×100
(ア)96万円÷2,000万円×100=4.8%
総投入資金(購入費用の総額)を引き下げることができれば、
実質利回りは(イ)上がります。
長期間保有しますので、
固定資産税を(コストとして)年間の費用に含めます。
一方、不動産所得(の金額)の計算上、
ローン返済額のうち(ウ)元金部分(の返済)は必要経費になりませんが、
利息部分(借入金に対する支払い利息)は必要経費になります。
所得税・住民税は必要経費に含めないで計算し、
減価償却費は必要経費に含めて計算します。
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