FP2級の過去問
2018年9月
実技 問70

１．弘子さんが交通事故で死亡した場合について
　・資料／保険証券１より支給される金額は、
　　⇒終身保険金額、定期保険特約保険金額、傷害特約保険特約となります。
　　∴150万円＋1,200万円＋500万円＝1,850万円

　・資料／保険証券２より支給される金額は
　　⇒死亡給付金：ガン以外となります。
　　∴10万円

このことから合計して、1,860万円となります。

２．弘子さんが肺炎で6日間入院した場合について
　・資料／保険証券１より支給される金額は、
　　⇒疾病入院特約（入院5日目から日額5,000円）となります。
　　∴5,000円×2日間＝1万円

　・資料／保険証券２より支給される金額は、ガンによる入院ではないので該当しません
∴0円

このことから合計1万円となります。

３．弘子さんが、初めてガン(乳ガン・悪性新生物)と診断され12日間入院し、約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合について
　・資料／保険証券１より支給される金額は、
　　⇒疾病入院特約：（入院5日目から日額5,000円）
　　∴5,000円×8日間＝4万円…①
　　⇒約款所定の手術：40倍の手術給付金となります。
　　∴5,000円×40倍＝20万円…②
　　⇒女性疾病入院特約：（入院5日目から日額5,000円）
　　∴5,000円×8日間＝4万円…③

よって、①+②+③より合計28万円となります。

　・資料／保険証券２より支給される金額は、
　　⇒ガン診断給付金：100万円…④
　　⇒ガン入院給付金：（1日目から日額1万円）：1万円×12日＝12万円…⑤
　　⇒ガン手術給付金：（1回に付き）20万円…⑥

よって、④+⑤+⑥より合計132万円となります

保険証券１と保険証券２を合算させると160万円となります。

以上のことより
（ア）1,860万円
（イ）1万円
（ウ）160万円

よって、正解は3となります。

交通事故で死亡したときは、
終身保険より　150万円
定期保険（特約）より　1,200万円
傷害保険（特約）より　500万円
終身ガン保険より　ガン以外による死亡　10万円

傷害保険（特約）では、
死亡保険金・後遺障害保険金が全額（100％）支払われると保険契約は消滅します。
死亡保険金は、
傷害を被って事故の日から180日以内に死亡したとき（即死を含む）に、
保険金額の全額が支払われます。

・「150万円＋1,200万円＋500万円＋10万円」＝1,860万円
（ア）1,860万円

肺炎で６日間入院した（手術は受けていない）ときは、
疾病入院特約より
5日めから　日額5,000円
・「5,000円×2日（6日－4日）」＝1万円
（イ）1万円

初めてガン（乳がん・悪性新生物）と診断され12日間入院して、
給付倍率40倍の手術を1回受けたときは、
疾病入院特約より
入院給付金　5日めから　
日額5,000円×（12日－4日）＝4万円
手術給付金　日額5,000円×40倍＝20万円

女性疾病入院特約より
5日めから　日額5,000円
日額5,000円×（12日－4日）＝4万円

ガン保険より
乳がん　診断給付金　100万円
入院給付金　1日めから　
日額1万円×12日＝12万円
手術給付金　20万円

・「4万円＋20万円＋4万円＋診断給付金100万円＋12万円＋20万円」＝160万円
（ウ）160万円

【正解 3】

［ア］1,860
交通事故により死亡した際の保険金は下記になります。
・終身保険金額〈証券1〉150万円
・定期保険特約保険金額〈証券1〉1,200万円
・傷害特約保険特約〈証券1〉500万円
・死亡給付金〈証券2〉10万円
合計で1,860万円となります。

［イ］1
肺炎で6日間入院した際に支払われる保険金・給付金は、疾病入院特約〈証券1〉の日額5,000円となります。入院5日目から支払われるので5,000×2=1万円となります。

［ウ］160
乳がんで12日間入院し、手術（給付倍率40倍）を受けた時に支払われる保険金・給付金は、下記になります。
・疾病入院特約〈証券1〉4万円（12日間）
・入院給付金〈証券1〉20万円（5,000円×40倍）
・女性疾病入院特約〈証券1〉4万円（12日間）
・ガン診断給付金〈証券2〉100万円
・ガン入院給付金〈証券2〉12万円
・ガン手術給付金〈証券2〉20万円
合計で160万円となります。